2.5. リソース設定のテスト


「pcs コマンドを使用したリソースおよびリソースグループの作成」 で示すようにクラスターの状態表示では全リソースが z1.example.com ノードで実行しています。以下の手順に従い、1 番目のノードを スタンバイ モードにし、リソースグループが z2.example.com ノードにフェールオーバーするかどうかをテストします。1 番目のノードをスタンバイモードにすると、このノードはリソースをホストできなくなります。
  1. 以下のコマンドは、z1.example.com ノードを スタンバイ モードにします。
    root@z1 ~]# pcs node standby z1.example.com
  2. z1 をスタンバイモードにしたらクラスターの状態を確認します。リソースはすべて z2 で実行しているはずです。
    [root@z1 ~]# pcs status
    Cluster name: my_cluster
    Last updated: Wed Jul 31 17:16:17 2013
    Last change: Wed Jul 31 17:18:34 2013 via crm_attribute on z1.example.com
    Stack: corosync
    Current DC: z2.example.com (2) - partition with quorum
    Version: 1.1.10-5.el7-9abe687
    2 Nodes configured
    6 Resources configured
    
    
    Node z1.example.com (1): standby
    Online: [ z2.example.com ]
    
    Full list of resources:
    
     myapc	(stonith:fence_apc_snmp):	Started z1.example.com 
     Resource Group: apachegroup
         my_lvm	(ocf::heartbeat:LVM):	Started z2.example.com 
         my_fs	(ocf::heartbeat:Filesystem):	Started z2.example.com 
         VirtualIP	(ocf::heartbeat:IPaddr2):	Started z2.example.com 
         Website	(ocf::heartbeat:apache):	Started z2.example.com
    
    定義している IP アドレスの Web サイトは、中断せず表示されているはずです。
  3. スタンバイ モードから z1 を削除するには、以下のコマンドを実行します。
    root@z1 ~]# pcs node unstandby z1.example.com
    注記
    ノードを スタンバイ モードから削除しても、リソースはそのノードにフェイルオーバーしません。これは、リソースの resource-stickiness 値により異なります。resource-stickiness メタ属性の詳細は、『High Availability Add-On リファレンス』の現在のノードを優先させるリソースの設定を参照してください。
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