5.5. バックエンドの設定
backend
設定は、実サーバーの IP アドレスとロードバランサーのスケジューリングアルゴリズムを指定します。次の例は、一般的な backend
セクションを示しています。
backend app balance roundrobin server app1 192.168.1.1:80 check server app2 192.168.1.2:80 check server app3 192.168.1.3:80 check inter 2s rise 4 fall 3 server app4 192.168.1.4:80 backup
バックエンドサーバーの名前は
app
です。balance
は、使用するロードバランサースケジューリングアルゴリズムを指定します。この場合はラウンドロビン (roundrobin
) ですが、HAProxy でサポートされている任意のスケジューラーを使用できます。HAProxy でのスケジューラーの設定については、「HAProxy のスケジューリングアルゴリズム」 を参照してください。
server
行は、バックエンドで使用可能なサーバーを指定します。app1
から app4
は、各実サーバーに内部的に割り当てられた名前です。ログファイルは名前でサーバーメッセージを指定します。アドレスは割り当てられた IP アドレスです。この IP アドレスのコロンの後の値は、接続が特定のサーバーで行われたポート番号に対するものです。check
オプションは、サーバーにフラグを設定して定期的なヘルスチェックを行い、サーバーが利用可能で、データを送受信でき、セッション要求を受けられることを確認します。サーバー app3 は、ヘルスチェックの間隔が 2 秒 (inter 2s
) に設定され、app3 が正常であると判断されるチェックの合格数 (rise 4
) や障害が発生していると判断されるチェックの連続失敗数 (fall 3
) も設定されています。