23.2. rhel_mgmt.ipmi_power モジュールを使用したシステムの電源状態の設定


redhat.rhel_mgmt コレクションの ipmi_power モジュールを使用して、ハードウェアの状態を設定できます。たとえば、ホストの電源を確実にオンにしたり、オペレーティングシステムを介さずにホストをハードリセットしたりできます。ipmi_power モジュールは、Intelligent Platform Management Interface (IPMI) を使用して操作を実行します。

重要

この Ansible モジュールを使用する場合、3 つのホストが関係します。コントロールノード、管理対象ノード、および実際の IPMI 操作が適用されるベースボード管理コントローラー (BMC) を備えたホストです。コントロールノードは、管理対象ノード上で Playbook を実行します。管理対象ホストはリモートの BMC に接続して IPMI 操作を実行します。たとえば、Playbook で hosts: managed-node-01.example.comname: server.example.com を設定すると、managed-node-01.example.comserver.example.com の IPMI を使用して設定を変更します。

前提条件

  • コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。
  • ansible-collection-redhat-rhel_mgmt パッケージがコントロールノードにインストールされている。
  • BMC にアクセスするための認証情報がある。また、この認証情報に設定を変更する権限がある。
  • 管理対象ノードがネットワーク経由でリモートの BMC にアクセスできる。

手順

  1. 機密性の高い変数を暗号化されたファイルに保存します。

    1. vault を作成します。

      $ ansible-vault create ~/vault.yml
      New Vault password: <vault_password>
      Confirm New Vault password: <vault_password>
    2. ansible-vault create コマンドでエディターが開いたら、機密データを <key>: <value> 形式で入力します。

      ipmi_usr: <username>
      ipmi_pwd: <password>
    3. 変更を保存して、エディターを閉じます。Ansible は vault 内のデータを暗号化します。
  2. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure the system state by using IPMI
      hosts: managed-node-01.example.com
      vars_files:
        - ~/vault.yml
      tasks:
        - name: Install python3-pyghmi prerequisite
          ansible.builtin.dnf:
            name: python3-pyghmi
            state: latest
    
        - name: Ensure a machine is powered on
          redhat.rhel_mgmt.ipmi_power:
            name: <bmc_hostname_or_ip_address>
            port: <bmc_port_number>
            user: "{{ ipmi_usr }}"
            password: "{{ ipmi_pwd }}"
            state: on

    サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。

    name: <bmc_hostname_or_ip_address>
    BMC のホスト名または IP アドレスを定義します。これは、管理対象ノードがアクションを実行するホストの BMC です。
    port: <bmc_port_number>
    Remote Management Control Protocol (RMCP) のポート番号を設定します。デフォルトは 623 です。
    state: <value>

    デバイスのあるべき状態を設定します。以下の値のいずれかを選択できます。

    • on: システムの電源をオンにします。
    • off: オペレーティングシステムに通知せずにシステムの電源をオフにします。
    • shutdown: オペレーティングシステムにシャットダウンを要求します。
    • reset: ハードリセットを実行します。
    • boot: システムがオフになっている場合は電源をオンにし、オフになっている場合はシステムをリセットします。

    Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードで ansible-doc redhat.rhel_mgmt.ipmi_power コマンドを使用して、モジュールのドキュメントを参照してください。

  3. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --ask-vault-pass --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  4. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook --ask-vault-pass ~/playbook.yml
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