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第21章 RHEL システムロールを使用した Postfix MTA の設定

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postfix RHEL システムロールを使用すると、Postfix サービスの自動設定を一貫して効率化できます。Postfix サービスは、モジュラー設計およびさまざまな設定オプションを備えた Sendmail 互換のメール転送エージェント (MTA) です。rhel-system-roles パッケージに、この RHEL システムロールとリファレンスドキュメントが含まれています。

21.1. postfix RHEL システムロールを使用した基本的な Postfix MTA 管理の自動化

postfix RHEL システムロールを使用して、管理対象ノードに Postfix Mail Transfer Agent をインストール、設定、起動できます。

前提条件

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Manage postfix
      hosts: managed-node-01.example.com
      roles:
        - rhel-system-roles.postfix
      vars:
        postfix_conf:
          relay_domains: $mydestination
            relayhost: example.com
    • gethostname() 関数によって返される完全修飾ドメイン名 (FQDN) とは異なるホスト名を Postfix で使用する場合は、ファイルの postfix_conf: 行の下に myhostname パラメーターを追加します。

      myhostname = smtp.example.com
    • ドメイン名が myhostname パラメーターのドメイン名と異なる場合は、mydomain パラメーターを追加します。それ以外の場合は、$myhostname から最初のコンポーネントを除いた値が使用されます。

      mydomain = <example.com>
    • postfix_manage_firewall: true 変数を使用して、サーバー上のファイアウォールで SMTP ポートを開きます。

      SMTP 関連のポートである 25/tcp465/tcp、および 587/tcp を管理します。変数が false に設定されている場合、postfix ロールはファイアウォールを管理しません。デフォルトは false です。

      注記

      postfix_manage_firewall 変数の用途はポートの追加に限定されています。ポートの削除には使用できません。ポートを削除する場合は、firewall RHEL システムロールを直接使用します。

    • 標準以外のポートを使用する場合は、postfix_manage_selinux: true 変数を設定して、ポートがサーバー上で SELinux 用に適切にラベル付けされるようにします。

      注記

      postfix_manage_selinux 変数の用途は、SELinux ポリシーへのルールの追加に限定されています。ポリシーからルールを削除することはできません。ルールを削除する場合は、selinux RHEL システムロールを直接使用します。

  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.postfix/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/postfix/ ディレクトリー
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