28.13. storage RHEL システムロールを使用して LVM 上の VDO ボリュームを圧縮および重複排除する
このサンプル Ansible Playbook は、storage
RHEL システムロールを適用し、Virtual Data Optimizer (VDO) を使用した論理ボリューム (LVM) の圧縮と重複排除を有効にします。
storage
システムロールが LVM VDO を使用するため、圧縮と重複排除を使用できるのはプールごとに 1 つのボリュームのみです。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo
権限がある。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml
) を作成します。- name: Create LVM VDO volume under volume group 'myvg' hosts: managed-node-01.example.com roles: - rhel-system-roles.storage vars: storage_pools: - name: myvg disks: - /dev/sdb volumes: - name: mylv1 compression: true deduplication: true vdo_pool_size: 10 GiB size: 30 GiB mount_point: /mnt/app/shared
この例では、
compression
プールおよびdeduplication
プールを true に設定します。これは、VDO が使用されることを指定します。以下では、このパラメーターの使用方法を説明します。-
deduplication
は、ストレージボリュームに保存されている重複データの重複排除に使用されます。 - 圧縮は、ストレージボリュームに保存されているデータを圧縮するために使用されます。これにより、より大きなストレージ容量が得られます。
-
vdo_pool_size は、ボリュームがデバイスで使用する実際のサイズを指定します。VDO ボリュームの仮想サイズは、
size
パラメーターで設定します。
-
Playbook の構文を検証します。
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook ~/playbook.yml
関連情報
-
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.storage/README.md
ファイル -
/usr/share/doc/rhel-system-roles/storage/
ディレクトリー