7.6. 事前定義された firewalld サービス
firewalld
サービスは、事前定義されたファイアウォールルールのセットで、特定のアプリケーションまたはネットワークサービスへのアクセスを定義します。各サービスは、次の要素の組み合わせを表します。
- ローカルポート
- ネットワークプロトコル
- 関連するファイアウォールルール
- ソースポートと宛先
- サービスが有効になっている場合に自動的にロードされるファイアウォールヘルパーモジュール
サービスは複数のタスクを一度に実行するため、パケットのフィルタリングを簡素化し、時間を短縮します。たとえば、firewalld
は次のタスクを一度に実行できます。
- ポートを開く
- ネットワークプロトコルを定義する
- パケット転送を有効にする
サービス設定オプションと、一般的なファイル情報は、man ページの firewalld.service(5)
で説明されています。サービスは、個々の XML 設定ファイルを使用して指定し、名前は、service-name.xml
のような形式になります。プロトコル名は、firewalld
のサービス名またはアプリケーション名よりも優先されます。
次の方法で firewalld
を設定できます。
以下のユーティリティーを使用します。
-
firewall-config
- グラフィカルユーティリティー -
firewall-cmd
- コマンドラインユーティリティー -
firewall-offline-cmd
- コマンドラインユーティリティー
-
/etc/firewalld/services/
ディレクトリー内の XML ファイルを編集します。サービスを追加または変更しない場合、対応する XML ファイルは
/etc/firewalld/services/
に存在しません。/usr/lib/firewalld/services/
内のファイルをテンプレートとして使用できます。
関連情報
-
システムの
firewalld.service (5)
man ページ