9.5. 電源ボタンの動作の変更
コンピューターの電源ボタンを押すと、デフォルトではシステムが一時停止またはシャットダウンします。この動作は好みに応じてカスタマイズできます。
9.5.1. GNOME が起動していないときに電源ボタンを押したときの動作を変更する
非グラフィカルな systemd
ターゲットの電源ボタンを押すと、デフォルトではシステムがシャットダウンします。この動作は好みに応じてカスタマイズできます。
前提条件
- 管理アクセスがある。
手順
/etc/systemd/logind.conf
設定ファイルを編集し、HandlePowerKey=poweroff
変数を次のいずれかのオプションに設定します。poweroff
- コンピューターをシャットダウンします。
reboot
- システムを再起動します。
halt
- システムの停止を開始します。
kexec
-
kexec
の再起動を開始します。 suspend
- システムをサスペンドします。
hibernate
- システムのハイバネートを開始します。
ignore
- 何もしません。
たとえば、電源ボタンを押したときにシステムを再起動するには、次の設定を使用します。
HandlePowerKey=reboot
9.5.2. GNOME が起動しているときに電源ボタンを押したときの動作を変更する
グラフィカルログイン画面またはグラフィカルユーザーセッションで電源ボタンを押すと、デフォルトではマシンがサスペンドします。これはユーザーが物理的に電源ボタンを押した場合と、リモートコンソールから仮想の電源ボタンを押した場合の両方で起きます。電源ボタンの動作は、別のものを選択することもできます。
手順
次の内容で、
/etc/dconf/db/
local.d/01-power ファイルにシステム全体の設定用のローカルデータベースを作成します。[org/gnome/settings-daemon/plugins/power] power-button-action=<value>
<value> を
次のいずれかの電源ボタンアクションに置き換えます。nothing
- 何も実行しません。
suspend
- システムをサスペンドします。
hibernate
- システムをハイバネートします。
interactive
何を実行するかをユーザーに質問するポップアップクエリーを表示します。
interactive モードでは、電源ボタンを押すと 60 秒後にシステムの電源が自動的にオフになります。ただし、ポップアップクエリーとは異なる動作を選択することもできます。
ユーザーの設定をオーバーライドし、ユーザーが設定を変更できないようにします。
/etc/dconf/db/local.d/locks/01-power
ファイルに次の設定を入力します。/org/gnome/settings-daemon/plugins/power/power-button-action
システムデータベースを更新します。
# dconf update
- システム全体の設定を有効にするために、ログアウトして再度ログインします。