5.5. 設定ファイルの devices セクション
multipath.conf 設定ファイルの devices セクションを使用して、個々のストレージコントローラータイプの設定を定義します。このセクションで設定された値は、defaults セクションで指定された値をオーバーライドします。
システムは、vendor、product、および revision キーワードによってストレージコントローラーのタイプを識別します。これらのキーワードは正規表現であり、特定のデバイスに関する sysfs 情報と一致する必要があります。
devices セクションは、device サブセクションのみを属性として認識します。デバイスに一致するキーワードが複数ある場合は、一致するすべてのエントリーの属性がデバイスに適用されます。属性が複数の一致する device サブセクションで指定されている場合、新しいバージョンのエントリーが以前のエントリーよりも優先されます。
device サブセクションの最新バージョンの設定属性は、以前の devices サブセクションおよび defaults セクションの属性をオーバーライドします。
次の表に、device サブセクションで設定できる属性を示します。
| 属性 | 説明 |
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| デバイスベンダー名と一致する正規表現を指定します。これは必須属性です。 |
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| デバイスの製品名に一致する正規表現を指定します。これは必須属性です。 |
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| デバイスの製品リビジョンに一致する正規表現を指定します。リビジョン属性がない場合、すべてのデバイスリビジョンが一致します。 |
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マルチパスはこの属性を使用して、このデバイスエントリーの |
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| VPD ページの省略形を使用して、ベンダー固有の Vital Product Data (VPD) ページ情報を表示します。 |
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| 特定のデバイスタイプに使用するハードウェアハンドラーを指定します。可能な値はすべてハードウェアに依存し、以下が含まれます。 |
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デフォルト値は |
バージョン 4.3 以降の Linux カーネルでは、デバイスハンドラーが既知のデバイスに自動的にアタッチされます。これには、SCSI-3 ALUA をサポートするすべてのデバイスが含まれます。カーネルでは、後でハンドラーを変更できません。カーネルでそのようなデバイスに hardware_handler 属性を設定しても効果はありません。