5.11. すべてのデバイスへのマルチパス値の設定
multipath.conf
設定ファイルの overrides
セクションを使用すると、すべてのデバイスの設定値を設定できます。このセクションは、multipath.conf
設定ファイルの devices
セクションおよび defaults
セクションの両方で対応しているすべての属性に対応します。これは、vendor
、product
、および revision
以外のすべての devices
セクション属性になります。
DM Multipath は、デバイスを含むパスの multipath.conf
ファイルの multipaths
セクションで指定された属性によって上書きされない限り、すべてのデバイスに対してこれらの属性を使用します。この属性は、multipath.conf
ファイルの devices
セクションおよび defaults
セクションに設定された属性を上書きします。
手順
デバイス固有の設定を上書きします。たとえば、すべてのデバイスで
no_path_retry
をfail
に設定できます。すべてのパスに障害が発生した場合は、次のコマンドを使用してキューイングをオフにします。これにより、デバイス固有の設定が上書きされます。overrides { no_path_retry fail }
次のいずれかのコマンドを実行してマルチパス設定ファイルを変更した後、
/etc/multipath.conf
ファイルを検証します。設定エラーを表示するには、以下のコマンドを実行します。
# multipath -t > /dev/null
変更が追加された新しい設定を表示するには、以下のコマンドを実行します。
# multipath -t
/etc/multipath.conf
ファイルを再読み込みし、multipathd
デーモンを再設定して変更を反映します。# service multipathd reload
関連情報
-
multipath.conf(5)
man ページ