19.2. tuna CLI
tuna
コマンドラインインターフェイス (CLI) は、システムのチューニング変更を行うためのツールです。
tuna
ツールは実行中のシステムで使用するように設計されており、変更がすぐに反映されます。これにより、アプリケーション固有の測定ツールは、変更が加えられた直後にシステムパフォーマンスを確認および分析できます。
tuna
CLI には、以前はアクションオプションであったコマンドのセットが追加されています。それらのコマンドを以下に示します。
- isolate
-
すべてのスレッドと IRQ を
CPU-LIST
から分離します。 - include
-
すべてのスレッドが
CPU-LIST
上で実行されるように設定します。 - move
-
特定のエンティティーを
CPU-LIST
に移動します。 - spread
-
選択したエンティティーを
CPU-LIST
に分散します。 - priority
-
POLICY
やRTPRIO
などのスレッドスケジューラーの調整可能パラメーターを設定します。 - run
- 新しいプロセスをフォークしてコマンドを実行します。
- save
-
kthreads
sched
tunables
をFILENAME
に保存します。 - apply
- プロファイルで定義された変更を適用します。
- show_threads
- スレッドリストを表示します。
- show_irqs
-
IRQ
リストを表示します。 - show_configs
- 既存のプロファイルのリストを表示します。
- what_is
- 選択したエンティティーに関するヘルプを表示します。
- gui
- グラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) を起動します。
コマンドは、tuna -h
コマンドで表示できます。各コマンドにはオプションの引数があり、tuna <command> -h
コマンドで表示できます。たとえば、tuna isolate -h
コマンドを使用すると、isolate
のオプションを表示できます。