8.3. Insights クライアントスケジュールの変更
Insights クライアントがいつ実行するかを変更するには、スケジュールを変更します。使用する方法は、システムが実行している RHEL のリリースとクライアントのバージョンによって異なります。
RHEL のバージョンに合った手順を選択します。
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Red Hat Enterprise Linux 7.4 以前の場合は、
cron
を使用してシステムスケジュールを変更します。 -
Red Hat Enterprise Linux 7.5 以降の場合は、
systemd
設定とinsights-client-timer
ファイルを更新します。
8.3.1. cron
を使用した Insights クライアントのスケジュール設定
この手順は、Client バージョン 1.x を使用して RHEL 7.4 リリース以前を実行しているシステムに使用します。
Client 1.x はサポート対象外になりました。
insights-client
を実行するためのデフォルトスケジュールを変更するには、システム cron
ファイルを更新します。
Red Hat Enterprise Linux では、/etc/crontab
ファイルは定期的に複数のサブディレクトリーでスクリプトを自動的に実行します。
/etc/cron.hourly /etc/cron.daily /etc/cron.weekly /etc/cron.monthly
前提条件
- システムへのルートレベルのアクセスがある。
- Insights クライアントのスケジュールが無効になっています。
手順
-
スケジュールを選択し、
cron
をセットアップして、insights-client
を実行します。 -
変更が完了したら、
insights-client
スケジュールを有効にします。
関連情報
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cron
の依存関係について理解するにはcrontab(1)
およびcron(8)
の man ページを参照してください。 -
cron
およびその使用方法
8.3.2. systemd
設定を使用した insights-client
のスケジューリング
Client 3.x で RHEL 7.5 以降を実行しているシステムにこれを使用します。
システムの systemd
設定および insights-client.timer
ファイルを更新して、デフォルトの insights-client
実行スケジュールを変更できます。
前提条件
- システムへのルートレベルのアクセスがある。
手順
insights-client.timer
ファイルの設定を編集するには、systemctl edit
コマンドとファイル名を入力します。[root@insights]# systemctl edit insights-client.timer
この動作により、デフォルトのシステムエディターで空のファイルが開きます。
別の設定を入力してスケジュールを変更します。この例の値は、
systemd
のデフォルト設定です。[Timer] OnCalendar=daily RandomizedDelaySec=14400
insights-client
スケジュールを有効にします。[root@insights]# insights-client --enable-schedule
関連情報
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systemctl(1)
、systemd.timer(5)
、およびsystemd.time(7)
のマニュアルページを確認して、systemd
を理解してください。 -
cron
およびその使用方法
8.3.3. Red Hat Satellite に管理されるシステムのパッケージキャッシュを更新する
Insights では、Satellite 管理システムに適用可能な更新に関する正確なレポートを提供するために、オプションの --build-packagecache
コマンドが提供されるようになりました。このオプションは、insights-client
の yum/dnf
パッケージキャッシュを再構築し、システムに適用可能な更新の更新リストを作成します。
コマンドを手動で実行してパッケージキャッシュをすぐに再構築することも、クライアント設定ファイル (/etc/insights-client/insights-client.conf
) を編集して、システムが Insights にチェックインするたびにパッケージキャッシュを自動的に再構築することもできます。
関連情報
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--build-packagecache
コマンドを実行する方法の詳細は、Remediation Playbook を使用したシステムパッチの適用 を参照してください。 -
--build-packagecache
オプションの詳細は、ナレッジベースソリューション https://access.redhat.com/solutions/7041171 を参照してください。 - Red Hat Satellite でのエラータの管理の詳細は、コンテンツの管理 を参照してください。