第8章 カスタマイズしたイメージのデプロイ
VMWare vSphere プライベートクラウド用にカスタマイズしたイメージを作成した後、そのイメージを VMware vSphere にデプロイできます。ゲストイメージ (.qcow2
) およびインストーラー (.iso
) の場合は、これらのイメージをダウンロードして仮想マシンにデプロイできます。
カスタマイズされたイメージは、Hybrid Cloud Console から AWS、GCP、Azure のパブリッククラウドにのみ直接起動できます。VMDK のカスタマイズされたイメージをまず VMware vSphere にアップロードし、そこにデプロイしてから、仮想マシンを作成する必要があります。ゲストイメージ (.qcow2
) とインストーラー (.iso
) の場合は、これらのイメージをダウンロードして仮想マシンに直接展開できます。
8.1. cloud-init を使用してデプロイされたシステムにアクセスするための認証情報を設定する
Red Hat Insights イメージ UI インターフェイスを使用してブループリントにユーザー名とパスワードを追加することはできません。イメージにユーザー名とパスワードを追加するには、cloud-init
ツールを使用します。
次の例は、Insights Image Builder で作成された VMware OVA イメージタイプに認証情報を追加する方法を示しています。この方法を使用すると、他のイメージタイプに認証情報を追加できます。
Open virtualization format (.ova
) は、仮想ハードウェアに関する追加のメタデータを含む .vmdk
イメージです。.ova
イメージには、たとえば user-data
ファイルを使用してユーザーをプロビジョニングするために使用できる cloud-init
パッケージがインストールされています。
ホストされたサービスにログイン認証情報を共有する代わりに、イメージ内にインストールされ、デフォルトで有効になっている cloud-init
と open-vm-tools
を使用します。たとえば、cloud-init
を使用して VMware vSphere Cloud Director に認証情報を渡すことができます。
前提条件
-
Hybrid Cloud Console を使用して、
.ova
形式のイメージを作成した。
手順
-
.ova
イメージをダウンロードしたディレクトリーにアクセスします。 metadata.yaml
という名前のファイルを作成し、そのファイルに次の情報を追加します。instance-id: cloud-vm local-hostname: vmname
userdata.yaml
ファイルを作成します。以下の情報をファイルに追加します。#cloud-config users: - name: admin sudo: "ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL" ssh_authorized_keys: - ssh-rsa AAA...fhHQ== your.email@example.com
このファイルには、初回起動後にシステムにアクセスして追加ユーザーを作成するために使用できる、管理者または root ユーザーのパスワード以外の認証情報が含まれています。
ssh_authorized_keys
フィールドは SSH 公開鍵です。~/.ssh/id_rsa.pub
で SSH 公開鍵を確認できます。
次のステップ
- イメージを、CLI を使用して vSphere にデプロイ するか、vSphere GUI にデプロイします。