第4章 ブループリントとブループリントイメージの作成
イメージブループリントは、必要なイメージのカスタマイズの永続的な定義です。これにより、イメージビルドごとにブループリントを設定する必要なく、そこから複数のビルドを作成できます。ブループリントを編集、再構築、削除し、保存して、そこからイメージを再構築し続けることができます。ブループリントを編集または削除して定義および管理し、再構築し続けることで、毎回ビルドを設定する必要がなくなります。ブループリントを再構築すると、ブループリントで指定されたすべてのターゲットが再構築されます。ブループリントは、そこから構築されたイメージをグループ化するため、大量のイメージを処理するときに、関連するすべてのイメージにアクセスできるようになります。
ブループリントは永続的であり、カスタマイズを管理することができます。結果として得られるビルドや、それらのビルドからのイメージのコンテンツバージョンが異なる場合でも、そのブループリントに保存されているカスタマイズは、このブループリントから得られるすべてのビルドに常に適用されます。
ブループリントからイメージを作成する場合は、イメージに名前を定義しない限り、親ブループリントの名前が使用されます。
4.1. ブループリントの作成
名前を付けてブループリントを作成し、インストールするパッケージを指定し、その他のカスタマイズを定義できます。このブループリントからイメージをビルドすることができ、結果として得られるイメージには、このブループリントで指定したすべてのカスタマイズが含まれます。
前提条件
- RHEL サブスクリプションがある。
- 組織管理者のパーミッションがある。
- Integrations へのアクセス権がある。
- パブリッククラウドでイメージを起動する場合は、パブリッククラウドに Red Hat Hybrid Cloud Console に接続している。詳細は、Red Hat サービスのクラウド統合の設定 を参照してください。
- オプション: AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform などのパブリッククラウド環境にイメージを起動する予定の場合は、アカウントを Integrations に設定する必要があります。RHEL イメージを起動するためのインテグレーションの設定 を参照してください。
手順
- Hybrid Cloud Console にアクセスします。
Red Hat Insights > RHEL > Inventory > Images をクリックします。
Insights Images ダッシュボードが表示されます。
ブループリント作成のウィザードが開きます。
Image output ページで、次のオプションを選択し、 をクリックします。
- Release リストから、使用するリリースを選択します。
- Architecture リストから、使用するアーキテクチャーを選択します。
- Select target environments オプションから、使用する環境を選択します。
Register ページで、登録方法の 1 つを選択し、 をクリックします。Automatically register and enable advanced capabilities または Register later を選択します。
Automatically register and enable advanced capabilities オプションを選択した場合は、さらにカスタマイズしてください。
Monitor & manage subscriptions and access to Red Hat content ラジオボタンを使用すると、以下のオプションが有効になります。
- 予測分析および管理機能を有効にして、Red Hat Enterprise Linux 環境に関する実用的なインテリジェンスを提供し、問題によってダウンタイムが発生する前に運用リスクと脆弱性リスクを特定して対処するのに役立ちます。
- 自動化によるリモート修復とシステム管理を有効にして、Red Hat コネクター (rhc) により Red Hat Enterprise Linux ホストが Red Hat Insights に接続し、Red Hat Insights Remediations サービスを使用できるようにします。
- 設定に応じてチェックボックスを選択します。
ドロップダウンメニューから、イメージに使用するアクティベーションキーを選択します。アクティベーションキーの作成 を参照してください。
アクティベーションキーが見つからない - アクティベーションキーがない場合は、次の手順を実行してデフォルトのアクティベーションキーを選択できます。
-
Create activation key ボタンをクリックします。Select activation key ドロップダウンメニューにより、
activation-key-default
が有効化されます。これは、基本設定のプリセットキーです。アクティベーションキーを管理するには、アクティベーションキー にアクセスします。
-
Create activation key ボタンをクリックします。Select activation key ドロップダウンメニューにより、
オプション: OpenSCAP profile ページで、OpenSCAP プロファイルを 1 つ選択し、 をクリックします。
- ドロップダウンメニューから、規制コンプライアンスプロファイルを選択します。
File system configuration ページで、次のいずれかのオプションをクリックし、 をクリックします。
- 自動パーティション分割を使用する: 推奨されるパーティション分割。
パーティションを手動で設定する イメージファイルシステムを手動で設定します。
パーティションを手動で設定する ラジオボタンをクリックします。Configure partitions セクションが開き、Red Hat 標準およびセキュリティーガイドに基づく設定が表示されます。
- ドロップダウンメニューから、パーティションを設定する情報を入力します。
Mount point フィールドで、マウントポイントタイプのオプションを 1 つ選択します。
/tmp
などの追加のパスを Mount point に追加することもできます。例: 接頭辞/var
と、追加パス/tmp
で、/var/tmp
になります。注記選択した マウントポイント の種類に応じて、ファイルシステムの種類が
xfs
やその他の種類に変更になります。-
ファイルシステムの Minimum size パーティションフィールドには、必要な最小パーティションサイズを入力します。Minimum size ドロップダウンメニューでは、
GiB
、MiB
、KiB
などの一般的なサイズ単位を使用できます。デフォルトの単位はGiB
です。 - パーティションを追加するには、 をクリックし、追加したパーティションごとに手順を繰り返します。
オプション: Content ページで次の手順を実行して、イメージに追加のパッケージを追加します。
Repository snapshot ページで、次のいずれかのオプションを選択し、 をクリックします。この手順は Preview モードでのみ使用できることに注意してください。
- リポジトリーの最新の状態を使用するには、最新のコンテンツを使用します。
- スナップショットを使用して、スナップショット作成の特定の日付を選択します。Use a snapshot オプションを選択した場合、イメージには指定した日付に基づくリポジトリーの静的な状態が保存されます。
- Custom repositories ページで、イメージにパッケージを追加できるカスタムリポジトリーを選択し、 をクリックします。
- Additional Red Hat packages ページで、検索フィールドを使用してパッケージを検索し、必要なパッケージを選択します。 をクリックします。
オプション: First boot configuration ページで、アクションスクリプトを含むファイルを含めるか、</> SHELL フィールドに書き込みます。そのスクリプトは、このイメージの最初の起動時に実行されます。これは、カスタムサービスを有効にしたり、イメージの起動時に Ansible Playbook を実行したりする場合に便利です。 をクリックします。
Bash シェルの場合、スクリプトは、
#!/bin/sh
のように、#! で開始する必要があります。最初のブート機能は、Python、Bash、および YAML 構文をサポートします。- Details ページで、ブループリントの名前を入力し、 をクリックします。ブループリントからイメージを作成する場合は、イメージに名前を定義しない限り、親ブループリントの名前が使用されます。
Review ページで、イメージ作成に関するイメージの詳細を確認し、Create blueprint ドロップダウンメニューから次のいずれかのオプションを選択します。
- Create blueprint - ブループリントを作成し、ブループリントのカスタマイズを保存します。
Create blueprint and build image - ブループリントを作成し、ブループリントのカスタマイズを保存して、選択したターゲット環境または環境のイメージをビルドします。
システムは、イメージのビルドマニフェストを検証します。100% に達すると、イメージがビルドキューに表示されます。
Insights Images サービスは、選択したアーキテクチャー用の RHEL イメージの作成を開始します。イメージのビルドの準備ができたら、Images ダッシュボードで親ブループリントに関連するイメージを確認できます。