4.2. Debezium MongoDB コネクターの仕組み


コネクターがサポートする MongoDB トポロジーの概要は、アプリケーションを計画するときに役立ちます。

MongoDB コネクターが設定およびデプロイされると、シードアドレスの MongoDB サーバーに接続して起動し、利用可能な各レプリカセットの詳細を判断します。各レプリカセットには独立した独自の oplog があるため、コネクターはレプリカセットごとに個別のタスクの使用を試みます。コネクターは、使用するタスクの最大数を制限でき、十分なタスクが利用できない場合は、コネクターは各タスクに複数のレプリカセットを割り当てます。ただし、タスクはレプリカセットごとに個別のスレッドを使用します。

注記

シャードクラスターに対してコネクターを実行する場合は、レプリカセットの数よりも大きい tasks.max の値を使用します。これにより、コネクターはレプリカセットごとに 1 つのタスクを作成でき、Kafka Connect が利用可能なワーカープロセス全体でタスクを調整、配布、および管理できるようにします。

Debezium MongoDB コネクターの仕組みの詳細は、以下を参照してください。

4.2.1. Debezium コネクターでサポートされる MongoDB トポロジー

MongoDB コネクターは以下の MongoDB トポロジーをサポートします。

MongoDB レプリカセット

Debezium MongoDB コネクターは単一の MongoDB レプリカセットから変更をキャプチャーできます。実稼働のレプリカセットには、少なくとも 3 つのメンバー が必要です。

レプリカセットで MongoDB コネクターを使用するには、コネクターの mongodb.hosts プロパティーを使用して、1 つ以上のレプリカセットサーバーのアドレスを シードアドレス として提供します。コネクターはこれらのシードを使用してレプリカセットに接続した後、レプリカセットからメンバーの完全セットを取得し、どのメンバーがプライマリーであるかを認識します。コネクターは、プライマリーに接続するタスクを開始し、プライマリーの oplog から変更をキャプチャーします。レプリカセットが新しいプライマリーを選出すると、タスクは自動的に新しいプライマリーに切り替えます。

注記

MongoDB がプロキシーと面する場合 (Docker on OS X や Windows などのように)、クライアントがレプリカセットに接続し、メンバーを検出すると、MongoDB クライアントはプロキシーを有効なメンバーから除外し、プロキシーを経由せずに直接メンバーに接続しようとし、失敗します。

このような場合、コネクターのオプションの mongodb.members.auto.discover 設定プロパティーを false に設定して、コネクターにメンバーシップの検出を見送るように指示し、代わりに最初のシードアドレス (mongodb.hosts プロパティーによって指定) をプライマリーノードとして使用するよう指示します。これは機能する可能性がありますが、選出が行われるときに問題が発生します。

MongoDB のシャードクラスター

MongoDB のシャードクラスター は以下で設定されます。

  • レプリカセットとしてデプロイされる 1 つ以上のシャード
  • クラスターの設定サーバーとして動作する個別のレプリカセット。
  • クライアントが接続し、要求を適切なシャードにルーティングする 1 つ以上の ルーター ( mongos とも呼ばれます)。

    シャードクラスターで MongoDB コネクターを使用するには、コネクターを設定サーバーレプリカセットのホストアドレスで設定します。コネクターがこのレプリカセットに接続すると、シャードクラスターの設定サーバーとして動作していることを検出し、クラスターでシャードとして使用される各レプリカセットに関する情報を検出した後、各レプリカセットから変更をキャプチャーするために別のタスクを起動します。新しいシャードがクラスターに追加される場合または既存のシャードが削除される場合、コネクターはそのタスクを自動的に調整します。

MongoDB スタンドアロンサーバー
スタンドアロンサーバーには oplog がないため、MongoDB コネクターはスタンドアロン MongoDB サーバーの変更を監視できません。スタンドアロンサーバーが 1 つのメンバーを持つレプリカセットに変換されると、コネクターが動作します。
注記

MongoDB は、実稼働でのスタンドアロンサーバーの実行を推奨しません。詳細は MariaDB のドキュメント を参照してください。

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