6.8. Debezium Oracle コネクターによる障害および問題の処理方法
Debezium は、複数のアップストリームデータベースのすべての変更をキャプチャーする分散システムであり、イベントの見逃しや損失は発生しません。システムが正常に操作している場合や、慎重に管理されている場合は、Debezium は変更イベントレコードごとに 1 度だけ 配信します。
障害が発生しても、Debezium からイベントがなくなることはありません。ただし、障害から復旧している間は、変更イベントが繰り返えされる可能性があります。このような正常でない状態では、Debezium は Kafka と同様に、変更イベントを 少なくとも 1 回 配信します。
本セクションのこれ以降では、Debezium がどのようにさまざまな種類の障害や問題を処理するかを説明します。
ORA-25191: インデックス編集テーブルのオーバーフローテーブルを参照できない
Oracle は、インデックス編集テーブル (IOT) に遭遇すると、スナップショットフェーズでこのエラーが発生する可能性があります。このエラーは、コネクターが、指定のオーバーフローテーブルが含まれる親のインデックス編集テーブルに対して実行する必要がある操作の実行を試行したことを意味します。
これを解決するには、SQL 操作で使用される IOT 名を、親のインデックス編集テーブル名に置き換える必要があります。親のインデックス編集テーブル名を確認するには、以下の SQL を使用します。
SELECT IOT_NAME FROM DBA_TABLES WHERE OWNER='<tablespace-owner>' AND TABLE_NAME='<iot-table-name-that-failed>'
コネクターの table.include.list
または table.exclude.list
設定オプションを調整して、コネクターが子のインデックス編集テーブルから変更をキャプチャーしないように、適切なテーブルを明示的に追加または除外する必要があります。
LogMiner アダプターは、SYS または SYSTEM による変更をキャプチャーしません。
Oracle は多くの内部変更に SYS
および SYSTEM
アカウントを使用するため、コネクターは LogMiner から変更を取得するときに、これらのユーザーによる変更を自動的にフィルターします。Debezium Oracle コネクターによって出力される変更には、SYS
または SYSTEM
ユーザーアカウントを使用しないでください。