3.2. Eclipse MicroProfile Config 設定
3.2.1. ConfigSource 管理リソースでのプロパティーの追加
プロパティーは管理リソースとして config-source
サブシステムに直接保存できます。
手順
ConfigSource を作成し、プロパティーを追加します。
/subsystem=microprofile-config-smallrye/config-source=props:add(properties={"name" = "jim"})
3.2.2. ディレクトリーを ConfigSources として設定
プロパティーがファイルとしてディレクトリーに保存されている場合、file-name はプロパティーの名前で、ファイルの内容はプロパティーの値になります。
手順
ファイルを保存するディレクトリーを作成します。
$ mkdir -p ~/config/prop-files/
ディレクトリーに移動します。
$ cd ~/config/prop-files/
プロパティー
name
の値を保存するファイルname
を作成します。$ touch name
プロパティーの値をファイルに追加します。
$ echo "jim" > name
ファイル名がプロパティーであり、プロパティーの値が含まれるファイルが含まれる ConfigSource を作成します。
/subsystem=microprofile-config-smallrye/config-source=file-props:add(dir={path=~/config/prop-files})
これにより、以下の XML 設定が以下のようになります。
<subsystem xmlns="urn:wildfly:microprofile-config-smallrye:1.0"> <config-source name="file-props"> <dir path="/etc/config/prop-files"/> </config-source> </subsystem>
3.2.3. ConfigSource クラスからの ConfigSource の取得
カスタムの org.eclipse.microprofile.config.spi.ConfigSource
実装クラスを作成および設定して、設定値のソースを提供することができます。
手順
以下の管理 CLI コマンドは、
org.example
という名前の JBoss モジュールによって提供される、org.example.MyConfigSource
という名前の実装クラスのConfigSource
を作成します。org.example
モジュールからConfigSource
を使用する場合は、<module name="org.eclipse.microprofile.config.api"/>
依存関係をpath/to/org/example/main/module.xml
ファイルに追加します。/subsystem=microprofile-config-smallrye/config-source=my-config-source:add(class={name=org.example.MyConfigSource, module=org.example})
このコマンドを実行すると、
microprofile-config-smallrye
サブシステムに以下の XML 設定が指定されます。<subsystem xmlns="urn:wildfly:microprofile-config-smallrye:1.0"> <config-source name="my-config-source"> <class name="org.example.MyConfigSource" module="org.example"/> </config-source> </subsystem>
カスタムの org.eclipse.microprofile.config.spi.ConfigSource
実装クラスによって提供されるプロパティーはすべての JBoss EAP デプロイメントで使用できます。
3.2.4. ConfigSourceProvider クラスからの ConfigSource 設定の取得
複数の ConfigSource
インスタンスの実装を登録する、カスタムの org.eclipse.microprofile.config.spi.ConfigSourceProvider
実装クラスを作成および設定できます。
手順
config-source-provider
を作成します。/subsystem=microprofile-config-smallrye/config-source-provider=my-config-source-provider:add(class={name=org.example.MyConfigSourceProvider, module=org.example})
このコマンドは、
org.example
という名前の JBoss Module によって提供される、org.example.MyConfigSourceProvider
という名前の実装クラスのconfig-source-provider
を作成します。org.example
モジュールからconfig-source-provider
を使用する場合は、<module name="org.eclipse.microprofile.config.api"/>
依存関係をpath/to/org/example/main/module.xml
ファイルに追加します。このコマンドを実行すると、
microprofile-config-smallrye
サブシステムに以下の XML 設定が指定されます。<subsystem xmlns="urn:wildfly:microprofile-config-smallrye:1.0"> <config-source-provider name="my-config-source-provider"> <class name="org.example.MyConfigSourceProvider" module="org.example"/> </config-source-provider> </subsystem>
ConfigSourceProvider
実装によって提供されるプロパティーはすべての JBoss EAP デプロイメントで使用できます。
関連情報
- JBoss EAP サーバーにグローバルモジュールを追加する方法は、JBoss EAP設定ガイドの グローバルモジュールの定義 を参照してください。