第1章 はじめに
本ガイドは、RHN Satellite Server および RHN Proxy Server をお使いのお客様がクライアントシステムをより簡単に設定できるようにすることを目的としています。
デフォルトでは、すべての Red Hat Network クライアントアプリケーションは、中央の Red Hat Network Server と通信するように設定されています。クライアントを Red Hat Network Server ではなく RHN Satellite Server または RHN Proxy Server に接続する場合は、これらの設定の多くを変更する必要があります。1 つまたは 2 つのシステムのクライアント設定を変更するのは、比較的簡単かもしれません。数百または数千のシステムが含まれる大規模なエンタープライズ環境では、ここで説明する大規模再設定手順によりメリットが得られると考えられます。
これを実施するのは複雑であるため、お客様は、Satellite または Proxy サーバーにアクセスするのに必要なタスクの多くを自動化する、事前入力済みのスクリプトを利用することができます。詳細は、「5章RHN Bootstrap の使用」を参照してください。Red Hat は、これらの変更の意図を理解することが有用であると考えています。したがって、始めの章で再設定の手動手順について説明します。お客様の組織にとって最適なソリューションを決定する際には、最善の判断を下してください。
本ガイドで説明するコマンドの多くは、表示されたとおりに適用できますが、お客様によって採用されるすべてのネットワーク設定の可能性を予測することは不可能です。したがって、Red Hat は、これらのコマンドを参考として使用することをお勧めします。実際には、組織の個々の設定を考慮に入れる必要があります。
注記
Unix クライアントの設定情報は、 『RHN 4.0 Reference Guide』の『Unix Support』の章に記載されています。