第2章 クライアントアプリケーション
RHN Satellite への登録など、Red Hat Network のほとんどのエンタープライズクラスの機能を利用するには、最新のクライアントアプリケーションの設定が必要です。クライアントを Red Hat Network に登録する前にこれらのアプリケーションを入手するのは難しい場合があります。このパラドックスは、多数の古いシステムを Red Hat Network に移行する顧客にとって特に問題となります。この章では、このジレンマを解決するための手法を確認します。
重要
Red Hat では、RHN Proxy Server または RHN Satellite Server に接続しているクライアントが Red Hat Enterprise Linux の最新アップデートを実行している状態を強く推奨します。これにより、適切な接続を維持するされます。
2.1. 最新の Red Hat Network クライアント RPM のデプロイ
ご使いの環境で RHN Proxy Server または RHN Satellite Server を使用する前に、それらをクライアントシステムにインストールすることが重要です。
RHN クライアントソフトウェアのこの更新を実施するために、いくつかの重要なアプローチがあります。その 1 つは、すべてのクライアントシステムがアクセスできる場所に RPM を保存し、可能な限り単純なコマンドでパッケージをデプロイすることです。ほとんどすべての場合、
up2date
および rhn_register
(RHEL 2.1 の場合) を手動でデプロイする必要はありません。これらのクライアントツールは、RHN Satellite または Proxy 環境への接続に関して問題がないはずです。以下の説明では、「そんままの」up2date および rhn_register が最新でなく、ご使用の環境では機能しないと仮定しています。
Red Hat Enterprise Linux 2.1 を実行しているシステムだけは、RHN への登録に Red Hat Network Registration Client を使用しなければならないことを思い出してください。Red Hat Enterprise Linux 3 以降を実行しているシステムでは、Red Hat Update Agent に組み込まれている登録機能を使用できます。
このドキュメントは、お客様がネットワークに少なくとも 1 つの RHN Satellite Server または RHN Proxy Server をインストールしていることを前提としています。以下の例は、管理者が初めて
up2date
および rhn_register
をデプロイする際の簡単な方法を示しています。ここでは、マシンにまだ動作状態の RHN がないと仮定しています。管理者は、/var/www/html/pub/
ディレクトリーにクライアントシステムに必要な up2date および rhn_register (RHEL 2.1 システムの場合) RPM のコピーを作成し、続いて単純な rpm -Uvh コマンドを使用して、それらの RPM をクライアントシステムにデプロイしています。クライアントからこのコマンドを実行すると、そのクライアントに RPM がインストールされます (ドメイン名、パス、および RPM バージョンが正しいと仮定)。
rpm -Uvh \http://your_proxy_or_sat.your_domain.com/pub/rhn_register-2.9.12-1.2.1AS.i386.rpm
\http://your_proxy_or_sat.your_domain.com/pub/rhn_register-gnome-2.9.12-1.2.1AS.i386.rpm
\http://your_proxy_or_sat.your_domain.com/pub/up2date-2.9.14-1.2.1AS.i386.rpm
\http://your_proxy_or_sat.your_domain.com/pub/up2date-gnome-2.9.14-1.2.1AS.i386.rpm
関連する gnomeRPM が含まれていることに注意してください。実際のシステムに応じて、アーキテクチャー (ここでは i386) を変更しなければならない場合があることを忘れないでください。