5.2. Multicloud Object Gateway CLI および YAML を使用した namespace バケットの追加
namespace バケットの詳細は、namespace バケットの管理 を参照してください。
デプロイメントのタイプに応じて、また YAML または Multicloud Object Gateway (MCG) CLI を使用するかどうかに応じて、以下の手順のいずれかを選択して namespace バケットを追加します。
5.2.1. YAML を使用した AWS S3 namespace バケットの追加
前提条件
- 実行中の OpenShift Data Foundation Platform。
- Multicloud Object Gateway (MCG) へのアクセスについては、第 2 章の Accessing the Multicloud Object Gateway with your applications を参照してください。
手順
認証情報でシークレットを作成します。
apiVersion: v1 kind: Secret metadata: name: <namespacestore-secret-name> type: Opaque data: AWS_ACCESS_KEY_ID: <AWS ACCESS KEY ID ENCODED IN BASE64> AWS_SECRET_ACCESS_KEY: <AWS SECRET ACCESS KEY ENCODED IN BASE64>
-
Base64 を使用して独自の AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを指定し、エンコードし、その結果を
<AWS ACCESS KEY ID ENCODED IN BASE64>
および<AWS SECRET ACCESS KEY ENCODED IN BASE64>
に使用する必要があります。 -
<namespacestore-secret-name>
を一意の名前に置き換えます。
-
Base64 を使用して独自の AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを指定し、エンコードし、その結果を
OpenShift カスタムリソース定義 (CRD) を使用して NamespaceStore リソースを作成します。NamespaceStore は、MCG namespace バケットでデータの読み取りおよび書き込みターゲットとして使用される基礎となるストレージを表します。NamespaceStore リソースを作成するには、以下の YAML を適用します。
apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: NamespaceStore metadata: finalizers: - noobaa.io/finalizer labels: app: noobaa name: <resource-name> namespace: openshift-storage spec: awsS3: secret: name: <namespacestore-secret-name> namespace: <namespace-secret> targetBucket: <target-bucket> type: aws-s3
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<namespacestore-secret-name>
を手順 1 で作成したシークレットに置き換えます。 -
<namespace-secret>
を、シークレットが含まれる namespace に置き換えます。 -
<target-bucket>
を NamespaceStore 用に作成したターゲットバケットに置き換えます。
-
namespace バケットの namespace ポリシーを定義する namespace バケットクラスを作成します。namespace ポリシーには、
single
またはmulti
のタイプが必要です。タイプ
single
の namespace ポリシーには、以下の設定が必要です。apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: labels: app: noobaa name: <my-bucket-class> namespace: openshift-storage spec: namespacePolicy: type: single: resource: <resource>
-
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<resource>
を namespace バケットの読み取りおよび書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store の名前に置き換えます。
-
タイプが
multi
の namespace ポリシーには、以下の設定が必要です。apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: labels: app: noobaa name: <my-bucket-class> namespace: openshift-storage spec: namespacePolicy: type: Multi multi: writeResource: <write-resource> readResources: - <read-resources> - <read-resources>
-
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<write-resource>
を、namespace バケットの書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store の名前に置き換えます。 -
<read-resources>
を、namespace バケットの読み取りターゲットを定義する namespace-stores の名前の一覧に置き換えます。
-
以下のコマンドを実行して、手順 2 に定義されたバケットクラスを使用する Object Bucket Class (OBC) リソースを使用してバケットを作成します。
apiVersion: objectbucket.io/v1alpha1 kind: ObjectBucketClaim metadata: name: <resource-name> namespace: openshift-storage spec: generateBucketName: <my-bucket> storageClassName: openshift-storage.noobaa.io additionalConfig: bucketclass: <my-bucket-class>
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket>
をバケットに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket-class>
を直前の手順で作成したバケットクラスに置き換えます。
-
OBC が Operator によってプロビジョニングされると、バケットが MCG で作成され、Operator は OBC の同じ namespace 上に同じ名前でシークレットおよび ConfigMap を作成します。
5.2.2. YAML を使用した IBM COS namespace バケットの追加
前提条件
- 実行中の OpenShift Data Foundation Platform。
- Multicloud Object Gateway (MCG) へのアクセスについては、第 2 章の Accessing the Multicloud Object Gateway with your applications を参照してください。
手順
認証情報でシークレットを作成します。
apiVersion: v1 kind: Secret metadata: name: <namespacestore-secret-name> type: Opaque data: IBM_COS_ACCESS_KEY_ID: <IBM COS ACCESS KEY ID ENCODED IN BASE64> IBM_COS_SECRET_ACCESS_KEY: <IBM COS SECRET ACCESS KEY ENCODED IN BASE64>
-
Base64 を使用して独自の IBM COS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを指定し、エンコードし、その結果を
<IBM COS ACCESS KEY ID ENCODED IN BASE64>
および<IBM COS SECRET ACCESS KEY ENCODED IN BASE64>
に使用する必要があります。 -
<namespacestore-secret-name>
を一意の名前に置き換えます。
-
Base64 を使用して独自の IBM COS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを指定し、エンコードし、その結果を
OpenShift カスタムリソース定義 (CRD) を使用して NamespaceStore リソースを作成します。NamespaceStore は、MCG namespace バケットでデータの読み取りおよび書き込みターゲットとして使用される基礎となるストレージを表します。NamespaceStore リソースを作成するには、以下の YAML を適用します。
apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: NamespaceStore metadata: finalizers: - noobaa.io/finalizer labels: app: noobaa name: bs namespace: openshift-storage spec: s3Compatible: endpoint: <IBM COS ENDPOINT> secret: name: <namespacestore-secret-name> namespace: <namespace-secret> signatureVersion: v2 targetBucket: <target-bucket> type: ibm-cos
-
<IBM COS ENDPOINT>
を適切な IBM COS エンドポイントに置き換えます。 -
<namespacestore-secret-name>
を手順 1 で作成したシークレットに置き換えます。 -
<namespace-secret>
を、シークレットが含まれる namespace に置き換えます。 -
<target-bucket>
を NamespaceStore 用に作成したターゲットバケットに置き換えます。
-
namespace バケットの namespace ポリシーを定義する namespace バケットクラスを作成します。namespace ポリシーには、
single
またはmulti
のタイプが必要です。タイプ
single
の namespace ポリシーには、以下の設定が必要です。apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: labels: app: noobaa name: <my-bucket-class> namespace: openshift-storage spec: namespacePolicy: type: single: resource: <resource>
-
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<resource>
を namespace バケットの読み取りおよび書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store の名前に置き換えます。
-
タイプが
multi
の namespace ポリシーには、以下の設定が必要です。apiVersion: noobaa.io/v1alpha1 kind: BucketClass metadata: labels: app: noobaa name: <my-bucket-class> namespace: openshift-storage spec: namespacePolicy: type: Multi multi: writeResource: <write-resource> readResources: - <read-resources> - <read-resources>
-
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<write-resource>
を、namespace バケットの書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store の名前に置き換えます。 -
<read-resources>
を、namespace バケットの読み取りターゲットを定義する namespace-stores の名前の一覧に置き換えます。
-
以下のコマンドを実行して、手順 2 に定義されたバケットクラスを使用する Object Bucket Class (OBC) リソースを使用してバケットを作成します。
apiVersion: objectbucket.io/v1alpha1 kind: ObjectBucketClaim metadata: name: <resource-name> namespace: openshift-storage spec: generateBucketName: <my-bucket> storageClassName: openshift-storage.noobaa.io additionalConfig: bucketclass: <my-bucket-class>
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket>
をバケットに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket-class>
を直前の手順で作成したバケットクラスに置き換えます。
-
OBC が Operator によってプロビジョニングされると、バケットが MCG で作成され、Operator は OBC の同じ namespace 上に同じ名前でシークレットおよび ConfigMap を作成します。
5.2.3. Multicloud Object Gateway CLI を使用した AWS S3 namespace バケットの追加
前提条件
- 実行中の OpenShift Data Foundation Platform。
- Multicloud Object Gateway (MCG) へのアクセスについては、第 2 章の Accessing the Multicloud Object Gateway with your applications を参照してください。
- MCG コマンドラインインターフェイスをダウンロードします。
# subscription-manager repos --enable=rh-odf-4-for-rhel-8-x86_64-rpms # yum install mcg
サブスクリプションマネージャーを使用してリポジトリーを有効にするための適切なアーキテクチャーを指定します。たとえば、IBM Z インフラストラクチャーの場合は、以下のコマンドを使用します。
# subscription-manager repos --enable=rh-odf-4-for-rhel-8-s390x-rpms
または、MCG パッケージを、https://access.redhat.com/downloads/content/547/ver=4/rhel---8/4/x86_64/package にある OpenShift Data Foundation RPM からインストールできます。
お使いのアーキテクチャーに応じて、正しい製品バリアントを選択します。
手順
NamespaceStore リソースを作成します。NamespaceStore は、MCG namespace バケットでデータの読み取りおよび書き込みターゲットとして使用される基礎となるストレージを表します。MCG コマンドラインインターフェイスから、以下のコマンドを実行します。
noobaa namespacestore create aws-s3 <namespacestore> --access-key <AWS ACCESS KEY> --secret-key <AWS SECRET ACCESS KEY> --target-bucket <bucket-name> -n openshift-storage
-
<namespacestore>
を NamespaceStore の名前に置き換えます。 -
<AWS ACCESS KEY>
および<AWS SECRET ACCESS KEY>
を、作成した AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーに置き換えます。 -
<bucket-name>
を既存の AWS バケット名に置き換えます。この引数は、MCG に対して、バッキングストア、およびその後のデータストレージおよび管理のためのターゲットバケットとして使用するバケットについて指示します。
-
namespace バケットの namespace ポリシーを定義する namespace バケットクラスを作成します。namespace ポリシーには、
single
またはmulti
のタイプが必要です。以下のコマンドを実行して、タイプ
single
の namespace ポリシーで namespace バケットクラスを作成します。noobaa bucketclass create namespace-bucketclass single <my-bucket-class> --resource <resource> -n openshift-storage
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<resource>
を namespace バケットの読み取りおよび書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store に置き換えます。
-
以下のコマンドを実行して、タイプ
multi
の namespace ポリシーで namespace バケットクラスを作成します。noobaa bucketclass create namespace-bucketclass multi <my-bucket-class> --write-resource <write-resource> --read-resources <read-resources> -n openshift-storage
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<write-resource>
を、namespace バケットの書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store に置き換えます。 -
<read-resources>
を、namespace バケットの読み取りターゲットを定義する 、コンマで区切られた namespace-stores の一覧に置き換えます。
-
以下のコマンドを実行して、手順 2 に定義されたバケットクラスを使用する Object Bucket Class (OBC) リソースを使用してバケットを作成します。
noobaa obc create my-bucket-claim -n openshift-storage --app-namespace my-app --bucketclass <custom-bucket-class>
-
<bucket-name>
を、選択するバケット名に置き換えます。 -
<custom-bucket-class>
を、手順 2 で作成したバケットクラスの名前に置き換えます。
-
OBC が Operator によってプロビジョニングされると、バケットが MCG で作成され、Operator は OBC の同じ namespace 上に同じ名前でシークレットおよび ConfigMap を作成します。
5.2.4. Multicloud Object Gateway CLI を使用した IBM COS namespace バケットの追加
前提条件
- 実行中の OpenShift Data Foundation Platform。
- Multicloud Object Gateway (MCG) へのアクセスについては、第 2 章の Accessing the Multicloud Object Gateway with your applications を参照してください。
MCG コマンドラインインターフェイスをダウンロードします。
# subscription-manager repos --enable=rh-odf-4-for-rhel-8-x86_64-rpms # yum install mcg
注記サブスクリプションマネージャーを使用してリポジトリーを有効にするための適切なアーキテクチャーを指定します。
- IBM Power の場合は、次のコマンドを使用します。
# subscription-manager repos --enable=rh-odf-4-for-rhel-8-ppc64le-rpms
- IBM Z インフラストラクチャーの場合は、以下のコマンドを使用します。
# subscription-manager repos --enable=rh-odf-4-for-rhel-8-s390x-rpms
または、MCG パッケージを、https://access.redhat.com/downloads/content/547/ver=4/rhel---8/4/x86_64/package にある OpenShift Data Foundation RPM からインストールできます。
注記お使いのアーキテクチャーに応じて、正しい製品バリアントを選択します。
手順
NamespaceStore リソースを作成します。NamespaceStore は、MCG namespace バケットでデータの読み取りおよび書き込みターゲットとして使用される基礎となるストレージを表します。MCG コマンドラインインターフェイスから、以下のコマンドを実行します。
noobaa namespacestore create ibm-cos <namespacestore> --endpoint <IBM COS ENDPOINT> --access-key <IBM ACCESS KEY> --secret-key <IBM SECRET ACCESS KEY> --target-bucket <bucket-name> -n openshift-storage
-
<namespacestore>
を NamespaceStore の名前に置き換えます。 -
<IBM ACCESS KEY>
,<IBM SECRET ACCESS KEY>
,<IBM COS ENDPOINT>
を IBM アクセスキー ID、シークレットアクセスキー、および既存の IBM バケットの場所に対応する地域のエンドポイントに置き換えます。 -
<bucket-name>
を既存の IBM バケット名に置き換えます。この引数は、MCG に対して、バッキングストア、およびその後のデータストレージおよび管理のためのターゲットバケットとして使用するバケットについて指示します。
-
namespace バケットの namespace ポリシーを定義する namespace バケットクラスを作成します。namespace ポリシーには、
single
またはmulti
のタイプが必要です。以下のコマンドを実行して、タイプ
single
の namespace ポリシーで namespace バケットクラスを作成します。noobaa bucketclass create namespace-bucketclass single <my-bucket-class> --resource <resource> -n openshift-storage
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<resource>
を namespace バケットの読み取りおよび書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store に置き換えます。
-
以下のコマンドを実行して、タイプ
multi
の namespace ポリシーで namespace バケットクラスを作成します。noobaa bucketclass create namespace-bucketclass multi <my-bucket-class> --write-resource <write-resource> --read-resources <read-resources> -n openshift-storage
-
<resource-name>
をリソースに指定する名前に置き換えます。 -
<my-bucket-class>
を一意のバケットクラス名に置き換えます。 -
<write-resource>
を、namespace バケットの書き込みターゲットを定義する単一の namespace-store に置き換えます。 -
<read-resources>
を、namespace バケットの読み取りターゲットを定義する 、コンマで区切られた namespace-stores の一覧に置き換えます。
-
以下のコマンドを実行して、手順 2 に定義されたバケットクラスを使用する Object Bucket Class (OBC) リソースを使用してバケットを作成します。
noobaa obc create my-bucket-claim -n openshift-storage --app-namespace my-app --bucketclass <custom-bucket-class>
-
<bucket-name>
を、選択するバケット名に置き換えます。 -
<custom-bucket-class>
を、手順 2 で作成したバケットクラスの名前に置き換えます。
-
OBC が Operator によってプロビジョニングされると、バケットが MCG で作成され、Operator は OBC の同じ namespace 上に同じ名前でシークレットおよび ConfigMap を作成します。