2.10. OpenStack Integration Test Suite サービス
本項には、OpenStack Integration Test Suite (tempest) サービスの最も重要な新機能について説明します。
- Tempest の全体的なクリーンアップ
- 今回の更新には、
tempest
の全体的なクリーンアップが実装されています。これには、リモートクライアントのデバッグ機能、ドキュメントのレビュー、クライアントとマネージャーのエイリアス、リファクタリングされたテストベースクラス設定と切断のステップが含まれます。 - Tempest CLI のリファクタリング
- 今回の更新で、ドメイン固有の
tempest run
コマンドが追加され、tempest
テストを実行するためのプライマリーエントリーポイントとして使用できるようになりました。 - ネガティブテストのガイドラインの更新
- 既存のネガティブテストに変更はありませんが、今回の更新で、コンポーネントレベルでのネガティブテストがサポートされるようになりました。
- 移行された Python リポジトリー
- 今回の更新で、
tempest-lib
Python リポジトリーはtempest
リポジトリーのtempest/lib
ディレクトリーに移行されました。 - クライアントマネージャーのリファクタリング
- 以前のリリースでは、「tempest」で設定されている利用可能なサービス/拡張機能/API バージョンにかかわらず、
_init_
時にはクライアントマネージャーによって 利用可能なすべてのクライアントがインスタンス化され、クラス属性を使用してそのクライアントが公開されていました。今回のリリースでは、クライアントはオンデマンドでのみインスタンス化され、マネージャーは内部でクライアントのインスタンスをキャッシュして、適用可能な場合にはそのキャッシュからサービスを提供するようになりました。 - テストリソースの管理
- 今回のリリースでは、全テストリソースが専用の YAML ファイルで管理されるようになり、
tempest
の設定は、デプロイヤーシステムが OpenStack サービスを設定するのに使用する設定と同じ量で行うことができるようになりました。これによりテストは、論理名またはプロパティーによって使用されるリソースを選択したり (例: 最も小さなフレーバーに収まるイメージを使用するなど)、特定のリソースの全組み合わせに対して実行したりすることができます。 - マイクロバージョンテスト
- 今回のリリースでは、マイクロバージョンテストフレームワークに、Compute のマイクロバージョンテストが追加されました。