5.7. 電源異常からの自動復帰の設定
Ironic には、ノードの電源、クリーニング、およびレスキューアボートの失敗を記録する文字列フィールド fault
があります。
異常 | 説明 |
---|---|
power failure | 電源の同期に失敗したため (リトライ回数の最大値の超過)、ノードはメンテナンスモードに移行しています。 |
clean failure | クリーニング操作に失敗したため、ノードはメンテナンスモードに移行しています。 |
rescue abort failure | レスキューアボート時のクリーニング操作に失敗したため、ノードはメンテナンスモードに移行しています。 |
none | 異常は発生していません。 |
Conductor は、このフィールドの値を定期的に確認します。Conductor が power failure
の状態を検出し、ノードの電源の復旧に成功すると、ノードはメンテナンスモードから抜け出し動作状態に戻ります。
オペレーターが手動でノードをメンテナンスモードに切り替えた場合には、Conductor が自動的にノードをメンテナンスモードから移行させることはありません。
デフォルトの間隔は 300 秒ですが、hieradata を使用して director からこの間隔を設定することができます。
ironic::conductor::power_failure_recovery_interval
電源異常からの自動復帰を無効にするには、値を 0
に設定します。