2.3. Barbican を使用したシークレットの管理
OpenStack Key Manager (barbican) は Red Hat OpenStack Platform のシークレットマネージャーです。barbican API とコマンドラインを使用して、OpenStack サービスの使用する証明書、キー、パスワードを一元管理することができます。barbican は現在以下のユースケースをサポートします。
- 対称暗号鍵: Block Storage (cinder) ボリュームの暗号化、一時ディスク暗号化、および Object Storage (swift) オブジェクトの暗号化に使用されます。
- 非対称鍵および証明書: glance イメージの署名および検証、Octavia TLS 負荷分散
本リリースでは、barbican は cinder、swift、Octavia、および Compute (nova) コンポーネントとの統合を提供します。たとえば、以下のユースケースに barbican を使用できます。
- 暗号化されたボリュームのサポート: barbican を使用して cinder 暗号化キーを管理できます。この設定は、LUKS を使用して、インスタンスに接続されているディスク (ブートディスクを含む) を暗号化します。キー管理の機能は、ユーザーに透過的に行われます。
- Glance Image Signing: Image Service (glance) を設定して、アップロードしたイメージが改ざんされていないことを検証することができます。イメージは、barbican に保管されているキーで最初に署名され、毎回そのイメージを使用する前に検証されます。
詳細は、Barbican のガイドを参照してください( https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openstack_platform/15/html-single/manage_secrets_with_openstack_key_manager/)。