2.2.3. Node Tuning Operator
STF は ElasticSearch を使用してイベントを保存します。イベントには通常の vm.max_map_count
よりも大きく必要になります。Red Hat OpenShift Container Platform では、vm.max_map_count
の値がデフォルトで設定されます。
vm.max_map_count
の値を編集する必要がある場合は、Red Hat OpenShift Container Platform がノードを直接管理するため、sysctl
コマンドを使用してノードのチューニングを手動で適用することはできません。値を設定してインフラストラクチャーに適用するには、Node Tuning Operator を使用する必要があります。詳細は、「 ノードチューニング Operator の使用」を 参照してください。
OCP デプロイメントでは、デフォルトの Node Tuning Operator 仕様で、ElasticSearch ワークロードまたはノードでスケジュールされる Pod に必要なプロファイルが提供されます。デフォルトのクラスターノードチューニング仕様を表示するには、以下のコマンドを実行します。
oc get Tuned/default -o yaml -n openshift-cluster-node-tuning-operator
デフォルトの仕様の出力は、「 クラスターに設定されたデフォルトプロファイル 」に記載されています。プロファイルの割り当ては、特定の条件が満たされたときにプロファイルがノードに適用される recommend
セクションで管理されます。ElasticSearch を STF のノードにスケジュールする時に、以下のプロファイルのいずれかが適用されます。
-
openshift-control-plane-es
-
openshift-node-es
ElasticSearch Pod をスケジュールする場合、tuned.openshift.io/elasticsearch
に一致するラベルがなければなりません。一致するラベルがある場合には、2 つのプロファイルのいずれかが Pod に割り当てられます。ElasticSearch 向けの推奨の Operator を使用する場合に、管理者は特に何もしなくても結構です。カスタムでデプロイされた ElasticSearch を STF で使用する場合、tuned.openshift.io/elasticsearch
ラベルをすべてのスケジュールされた Pod に追加するようにしてください。
関連情報
ElasticSearch による仮想メモリー使用量の詳細は https://www.elastic.co/guide/en/elasticsearch/reference/current/vm-max-map-count.htmlを参照してください。
プロファイルがノードに適用される方法についての詳細は、「 カスタムチューニング仕様」を 参照してください。