11.2. Satellite Server または Capsule Server の完全バックアップの実行
Red Hat Satellite は、satellite-maintain backup
コマンドを使用してバックアップを作成します。
Satellite Server のバックアップには、以下の 3 つの方法があります。
- オフラインバックアップ
- オンラインバックアップ
スナップショットバックアップ
それぞれの方法の詳細については、各バックアップ方法の使用法ステートメントを表示できます。
オフラインバックアップ
# satellite-maintain backup offline --help
オンラインバックアップ
# satellite-maintain backup online --help
スナップショットのバックアップ
# satellite-maintain backup snapshot --help
ディレクトリーの作成
satellite-maintain backup
コマンドを実行すると、指定したバックアップディレクトリーにタイムスタンプの付いたサブディレクトリーが作成されます。satellite-maintain backup
コマンドではバックアップは上書きされないので、バックアップまたは増分バックアップから復元する際には、適切なディレクトリーまたはサブディレクトリーを選択する必要があります。satellite-maintain backup
コマンドは、必要に応じてサービスを停止したり、再開したりします。
satellite-maintain backup offline
コマンドを実行すると、以下のデフォルトのバックアップディレクトリーが作成されます。
-
Satellite では
satellite-backup
-
Capsule では
foreman-proxy-backup
カスタムディレクトリー名を設定する場合は、--preserve-directory
オプションを追加して、ディレクトリー名を追加します。バックアップはその後、コマンドラインで指定したディレクトリーに保存されます。--preserve-directory
オプションを使用する場合、バックアップが失敗してもデータは削除されません。
ローカルの PostgresSQL データベースを使用する場合、postgres
ユーザーには、バックアップディレクトリーへの書き込みアクセス権が必要です。
リモートデータベース
satellite-maintain backup
コマンドを使用して、リモートデータベースをバックアップできます。
リモートデータベースのバックアップには、オンラインとオフラインの両方の方法を使用できますが、スナップショットなどのオフライン方法を使用すると satellite-maintain backup
コマンドはデータベースダンプを実行します。
リモート NFS 共有へのバックアップ
Satellite でバックアップを NFS 共有に保存できるようにするには、Satellite Server または Capsule Server の root
ユーザーが NFS 共有に書き込みできることを確認します。これを防ぐには、root_squash
や all_squash
などの NFS エクスポートオプションを確認することができます。
詳細は、Red Hat Enterprise Linux ネットワークファイルサービスの設定と使用 および Red Hat Enterprise Linux ネットワークサービス の セキュリティー 保護 を参照してください。
前提条件
- バックアップロケーションには、バックアップを保存するのに十分な空きディスク領域があること。詳細は、「バックアップサイズの予測」 を参照してください。
Satellite Server および Capsule Server の他のユーザーにすべての変更を保存するよう指示して、バックアップ中は Satellite サービスが利用できないことを警告してください。バックアップと同じ時間に他のタスクがスケジュールされていないことを確認してください。
手順
Satellite Server で以下のコマンドを入力します。
# satellite-maintain backup offline /var/satellite-backup
Capsule Server で以下のコマンドを入力します。
# satellite-maintain backup offline /var/foreman-proxy-backup