6.2. Satellite Server を仮想化することによる障害復旧


Satellite Server を仮想化し、仮想マシン (VM) のスナップショットを定期的に取得するようにすると、スナップショットの 1 つから Satellite デプロイメントを復元して、さまざまな障害シナリオに対応できます。

注記

このシナリオを実装する方法の詳細は、仮想化プラットフォームの選択によって異なります。ハイパーバイザーとその機能は多種多様であるため、Red Hat では特定の仮想化プラットフォームに関する詳細な手順を提供していません。

6.2.1. 前提条件

6.2.2. Satellite Server を仮想化して障害復旧に備える

仮想化された Satellite Server の仮想マシンスナップショットを定期的に取得し、長期的に保存するためにスナップショットをバックアップするなど信頼性の高いプロセスを実装します。

手順

  1. 仮想化された Satellite Server のスナップショットを定期的に取得するためのスケジュールを定義します。万が一のデータ損失に、どの程度許容できるかを検討してください。頻繁にスナップショットを作成すると、障害発生時に失われるデータ量が少なくなります。ただし、スナップショットの作成には時間がかかり、スナップショットにもストレージの領域が必要になります。
  2. スナップショット保持ポリシーを定義します。保存するスナップショットの数を検討してください。古くなったスナップショットを定期的に削除すると、ストレージの使用量を最適化できます。
  3. ハイパーバイザーを使用して、Satellite Server の定期的なスナップショットをスケジュールします。
  4. ハイパーバイザーに障害が発生した場合にデータが失われないように、スナップショットの定期的なバックアップをスケジュールします。

    注記

    スナップショットはすぐにアクセスできる復元ポイントですが、スナップショットをバックアップすると長期保存が可能になり、ハイパーバイザー側で障害が発生した場合の安全性がさらに高まります。

  5. Satellite Server とは別のマシンで実行される外部データベースを使用している場合は、Satellite Server と同じスケジュールでスナップショットとバックアップを作成します。

検証

  1. ハイパーバイザーが定義したスケジュールに従ってスナップショットを作成していることを確認します。
  2. Satellite Server の最新のスナップショットを使用して、分離された環境で復元します。
  3. 障害発生時に Satellite サービスを復元できることを確認するには、テスト Satellite Server の機能を評価します。「サービスのステータスの取得」を参照してください。
  4. これらの検証チェックを定期的に実行してください。

6.2.3. Satellite Server の仮想マシンスナップショットを復元して障害から復旧する

障害が発生した場合は、Satellite Server の仮想マシン (VM) スナップショットを使用して Satellite サービスを復元します。

重要

復元中に Satellite Server のホスト名が変更されないようにしてください。IP アドレスは変更される可能性があります。

手順

  1. 復元するスナップショットを特定します。
  2. ハイパーバイザーツールを使用して、選択したスナップショットから復元します。
  3. Satellite Server とは別のマシンで実行される外部データベースを使用している場合は、Satellite Server のスナップショットと同時に、またはその前に作成されたスナップショットからデータベースを復元するようにしてください。
  4. Satellite Server のホスト名が新しい IP アドレスに解決されるように DNS レコードを更新します。これにより、トラフィックが古いサーバーから新しいサーバーにリダイレクトされ、ホストを再登録する必要がなくなります。

検証

6.2.4. サービスのステータスの取得

Satellite は、一連のバックエンドサービスを使用します。トラブルシューティングを行うときに、Satellite サービスのステータスを確認できます。

手順

  • Satellite Web UI で、Administer > About に移動します。

    • Smart Proxies タブで、すべての Capsule のステータスを表示します。
    • Compute Resources タブで、接続されているコンピュートリソースプロバイダーのステータスを表示します。
    • Backend System Status テーブルで、すべてのバックエンドサービスのステータスを表示します。

CLI 手順

  • データベースと Satellite サービスから情報を取得します。

    $ hammer ping
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  • systemd で実行されているサービスのステータスを確認します。

    # satellite-maintain service status
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    詳細は、satellite-maintain service --help を実行して確認してください。

  • ヘルスチェックを実行します。

    $ satellite-maintain health check
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    詳細は、satellite-maintain health --help を実行して確認してください。

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