2.4. Satellite Server のクローン
以下の手順を使用して、Satellite Server のクローンを作成します。この手順の一部として大量のデータをコピーして転送する必要があるので、完了までにかなり時間がかかる可能性がある点に注意してください。
2.4.1. クローン作成のためのソースサーバーの準備 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ソースサーバーで、以下の手順を実行します。
Pulp データのサイズを判断します。
du -sh /var/lib/pulp/
# du -sh /var/lib/pulp/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Pulp データが 500 GB 未満の場合は、PostgreSQL のデータベースをアクティブにし、Pulp データを含めてバックアップを実行します。Pulp データが 500 GB 以上の場合には、以下の手順は省略して、続行する前に「Pulp データに関する考慮事項」の手順を実行してください。
satellite-maintain backup offline --assumeyes /var/backup
# satellite-maintain backup offline --assumeyes /var/backup
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Satellite サービスを停止して無効にします。
satellite-maintain service stop satellite-maintain service disable
# satellite-maintain service stop # satellite-maintain service disable
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
「ターゲットサーバーへのクローン作成」 に進みます。
2.4.2. ターゲットサーバーへのクローン作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サーバーのクローンを作成するには、ターゲットサーバーで以下の手順を実行してください。
-
satellite-clone
ツールはデフォルトで、/backup/
をバックアップフォルダーとして使用します。別のフォルダーにコピーする場合には、/etc/satellite-clone/satellite-clone-vars.yml
ファイルのbackup_dir
変数を更新してください。 -
更新前の Satellite のバックアップファイルを、移行先のサーバーの
/backup/
フォルダーに配置します。共有ストレージをマウントするか、移行先のサーバーの/backup/
フォルダーにバックアップファイルをコピーします。 - ソースサーバーの電源を切断します。
インスタンスを Red Hat カスタマーポータルに登録し、必要なリポジトリーのみを有効にします。
subscription-manager register subscription-manager repos --disable=* subscription-manager repos --enable=rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms \ --enable=rhel-9-for-x86_64-baseos-rpms \ --enable=satellite-maintenance-6.17-for-rhel-9-x86_64-rpms
# subscription-manager register # subscription-manager repos --disable=* # subscription-manager repos --enable=rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms \ --enable=rhel-9-for-x86_64-baseos-rpms \ --enable=satellite-maintenance-6.17-for-rhel-9-x86_64-rpms
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow satellite-clone
パッケージをインストールします。dnf install satellite-clone
# dnf install satellite-clone
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow satellite-clone
ツールをインストールした後に、独自のデプロイメントに合わせて/etc/satellite-clone/satellite-clone-vars.yml
ファイルで設定を調節します。satellite-clone
ツールを実行します。satellite-clone
# satellite-clone
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - DHCP、DNS、TFTP、およびリモート実行サービスを再設定します。ソースの Satellite Server と競合しないように、クローンプロセスにより、ターゲットの Satellite Server でこのサービスが無効になります。
- Satellite Web UI で DHCP、DNS、TFTP を再設定し、有効にします。詳細は、オンラインネットワーク環境での Satellite Server のインストール の Satellite Server での外部サービスの設定 を参照してください。
-
ユーザー名
admin
とパスワードchangeme
で、Satellite Web UI にログインします。すぐに、管理者パスワードを変更して認証情報のセキュリティーを確保します。 - 正しい組織が選択されていることを確認します。
- Satellite Web UI で、Content > Subscriptions に移動します。
- Manage Manifest をクリックします。
- Refresh をクリックしてから Close をクリックし、サブスクリプションのリストに戻ります。
- 利用可能なサブスクリプションが正しいことを確認します。
-
/usr/share/satellite-clone/logs/reassociate_capsules.txt
ファイルの説明に従い、Capsules とライフサイクル環境の間の関係を復元します。 -
ターゲットサーバーの IP アドレスと新規ホスト名が一致するように、DNS など、ネットワーク設定を更新します。
satellite-clone
ツールにより、ホスト名をソースサーバーのホスト名に変更します。ホスト名を別のものに変更する場合には、satellite-change-hostname
ツールを使用してください。詳細は、Red Hat Satellite の管理 の Satellite Server の名前変更 を参照してください。 -
ソースサーバーが
virt-who
デーモンを使用する場合は、ターゲットサーバーにインストールして設定します。ソースサーバーのディレクトリー/etc/virt-who.d/
にあるvirt-who
設定ファイルをすべて、ターゲットサーバーにある同じディレクトリーに移動します。詳細は、仮想マシンサブスクリプションの virt-who の設定 を参照してください。以下の章を使用してアップグレードを行った後に、安全にソースサーバーの使用を停止することができます。