第18章 リソースの監視


この章では、管理対象システムの監視とレポートを設定する方法を詳しく説明します。これには、ホスト設定、コンテンツビュー、コンプライアンス、登録済みホスト、プロモート、同期が含まれます。

18.1. Red Hat Satellite コンテンツダッシュボードの使用

Red Hat Satellite コンテンツダッシュボードには、ホスト設定の概要、コンテンツビュー、コンプライアンスレポート、現在登録されているホスト、プロモートと同期、最新の通知のリストなどを提供するさまざまなウィジェットが含まれています。

Satellite web UI で、Monitor > Dashboard に移動して、コンテンツダッシュボードにアクセスします。ダッシュボードは、各ウィジェットをクリックして別の位置にドラッグすることで、配置を変更することができます。以下のウィジェットが利用できます。

ホスト設定の状態

最後のレポーティング期間におけるホストの設定状態およびそれに該当するホスト数。以下の表では、各設定状態を説明しています。

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表18.1 ホスト設定の状態
アイコン状態説明

host state config okay

変更をエラーなく実行したホスト

最後のレポーティング期間に変更が正常に実行されたホスト。

host state config error

エラー状態のホスト

最後のレポーティング期間にエラーが検出されたホスト。

host state config report

直近 35 分間での良好なホストレポート

直近の 35 分間で変更を行わず、エラーがないホスト。

host state config pending

保留中の変更があるホスト

いくつかのリソースが適用されているものの、Puppet が noop モードで実行されるように設定されたホスト。

host state config outofsync

同期していないホスト

同期がされておらず、最後のレポーティング期間にレポートが受信されていないホスト。

host state config noreport

レポートのないホスト

最後のレポーティング期間にレポートが受信されていないホスト。

host state config noalert

警告が無効にされているホスト

監視対象外のホスト。

設定状態のいずれかをクリックすると、該当するホストが表示されます。

ホスト設定チャート
ホスト状態の割合と該当するホストのパーセンテージを示す円グラフです。
最新イベント

管理情報、製品の変更およびエラーに関するホストが生成するメッセージのリストです。

すべてのユーザーに送信されるグローバル通知や、異常なアクティビティーまたはエラーを検出するためにこのセクションを監視します。

実行分布 (直近 30 分)
デフォルトでは 30 分となっている直近の Puppet 間隔中の実行中 Puppet エージェントの分布状況を示すグラフです。このケースでは、各列で 3 分間にクライアントから受け取ったレポート数を示しています。
新規ホスト
最近作成されたホストリストです。ホストをクリックすると、詳細が表示されます。
タスクのステータス
ステータスと結果別に分類される現在のすべてのタスクのサマリーです。タスク番号をクリックすると、対応するタスクのリストが表示されます。
最新の警告/エラータスク
警告またはエラーにより停止している最新タスクのリストです。タスクをクリックして詳細を確認してください。
Discovered Hosts
Discovery プラグインによってプロビジョニングネットワーク上で検出されたすべてのベアメタルホストのリストです。
最新のエラータ
Satellite に登録されているホストで利用できるすべてのエラータのリストです。
Content Views
Satellite 内のすべてのコンテンツビューとその公開ステータスのリストです。
同期の概要
Satellite で有効にされているすべての製品またはリポジトリーおよびそれらの同期の状態の概要です。同期待ちになっている製品、同期されていない製品、同期が行われた製品はすべてこのセクションにリスト表示されます。
ホストコレクション
Satellite 内のすべてのホストコレクションとそれらの状態のリストで、各ホストコレクション内のコンテンツホストの数なども含まれます。
Virt-who 設定の状態

環境内のホスト上で稼働している virt-who デーモンから受け取ったレポートの状態。以下の状態があります。

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表18.2 virt-who 設定の状態
状態説明

レポートなし

virt-who 設定デプロイメント中にエラーが発生したか、設定がデプロイされていないか、もしくは予定された期間に virt-who が Satellite に接続できないか、いずれかのためにレポートが受信されていません。

変更なし

ハイパーバイザーが仮想マシン上で変更を検出していない、または virt-who が予定された期間中にレポートのアップロードに失敗したために、レポートが受信されていません。仮想マシンを追加したものの、設定が 変更なし 状態にある場合は、その virt-who が実行中か確認してください。

OK

予定期間中にエラーなしでレポートが受信されました。

設定合計数

virt-who 設定の合計数。

各状態の設定を表示するには、その設定状態をクリックします。

このウィジェットでは、変更のない最新の設定 にある 変更なし で最新の 3 つの設定もリスト表示されます。

最新のコンプライアンスレポート
最新のコンプライアンスレポートリスト。各コンプライアンスレポートでは、パス (P)、不合格 (F)、その他 (O) のルール数が表示されます。ホストをクリックすると、コンプライアンスレポートの詳細が表示されます。ポリシーをクリックすると、その詳細が表示されます。
コンプライアンスレポートの内訳
コンプライアンスレポートの状態の分布を示す円グラフです。
Red Hat Insights アクション
Red Hat Insights は Satellite に組み込まれたツールで、環境をチェックし、実行可能なアクションを提案します。アクションは、可用性、安定性、パフォーマンス、セキュリティーの 4 つに分けられます。
Red Hat Insights リスクサマリー

リスクレベルに応じたアクションの分布を示す表です。リスクレベルは、アクションの重要性と問題を発生させる可能性を示しています。リスクレベルには、低、中、高、重大があります。

注記

Satellite Web UI で表示される日付の形式を変更することはできません。

18.1.1. タスクの管理

Red Hat Satellite は、リポジトリーの同期、エラータの適用、コンテンツビューの公開など、計画または実行されたすべてのタスクの詳細なログを保持します。ログを確認するには、Monitor > Satellite Tasks > Tasks に移動します。

タスクウィンドウでは、特定のタスクを検索し、そのステータス、詳細、およびタスクが開始してからの経過時間を表示できます。1 つ以上のタスクをキャンセルして再開することもできます。

タスクは Dynflow エンジンを使用して管理されます。リモートタスクには、必要に応じて調整できるタイムアウトが設定されます。

タイムアウト設定を調整する方法

  1. Satellite Web UI で、Administer > Settings に移動します。
  2. 検索ボックスに %_timeout と入力し、Search をクリックします。検索では、説明を含む 4 つの設定が返されます。
  3. Value 列で、数字の横にあるアイコンをクリックして編集します。
  4. 希望の値を秒単位で入力し、Save をクリックします。
注記

低帯域幅の場合は %_finish_timeout 値の編集が役に立つ場合があります。待ち時間が長い場合は %_accept_timeout 値の編集が役立つことがあります。

タスクが初期化されると、Candlepin または Pulp などのタスクで使用されるすべてのバックエンドサービスに対して正常に機能するかどうかがチェックされます。チェックにパスしない場合は、次のようなエラーを受信します。

There was an issue with the backend service candlepin: Connection refused – connect(2).
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バックエンドサービスチェック機能で問題が発生する場合は、以下の方法で無効にできます。

サービスのチェックを無効にする方法

  1. Satellite Web UI で、Administer > Settings に移動します。
  2. 検索ボックスに check_services_before_actions と入力し、Search をクリックします。
  3. Value 列でアイコンをクリックして値を編集します。
  4. ドロップダウンメニューから false を選択します。
  5. Save をクリックします。
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