8.6. Inter-Satellite Synchronization のシナリオ
Red Hat Satellite は、Inter-Satellite Synchronization (ISS) を使用して、2 つの Satellite Server (エアギャップされたものを含む) 間でコンテンツを同期します。
ISS は、次のような場合に使用できます。
- Satellite Server の一部のコンテンツのみを他の Satellite Server にコピーする場合。たとえば、IT 部門が Satellite Server から使用するコンテンツビューがあり、そのコンテンツビューから他の Satellite Server にコンテンツをコピーする場合です。
- Satellite Server から他の Satellite Server にすべてのライブラリーコンテンツをコピーする場合。たとえば、IT 部門がライブラリー内の Satellite Server から使用する製品とリポジトリーがあり、その組織内のすべての製品とリポジトリーを他の Satellite Server にコピーするとします。
ISS は、Satellite Server から Capsule Server へのコンテンツの同期には使用できません。Capsule Server はネイティブで同期をサポートします。詳細は、概要、概念、およびデプロイメントの考慮事項 の Capsule Server の概要 を参照してください。
ISS の使用方法はいくつかあります。使用方法は、次のいずれかのシナリオに該当する可能性のあるマルチサーバー設定によって異なります。
8.6.1. 非接続シナリオでの ISS ネットワーク同期 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非接続シナリオでは、次の設定があります。
- アップストリームの Satellite Server はインターネットに接続されています。このサーバーは、Red Hat Content Delivery Network (CDN) またはカスタムソースからのコンテンツを消費します。
- ダウンストリームの Satellite Server は、すべての外部ネットワークから完全に分離されています。
- ダウンストリーム Satellite Server は、内部ネットワークを介して接続されたアップストリーム Satellite Server と通信できます。
図8.3 Satellite ISS の非接続シナリオ
ネットワークを介してアップストリーム Satellite Server からのコンテンツを同期するようにダウンストリーム Satellite Server を設定できます。
8.6.2. エアギャップシナリオでの ISS エクスポート同期 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
エアギャップシナリオでは、次の設定があります。
- アップストリームの Satellite Server はインターネットに接続されています。このサーバーは、Red Hat CDN またはカスタムソースからのコンテンツを消費します。
- ダウンストリームの Satellite Server は、すべての外部ネットワークから完全に分離されています。
- ダウンストリーム Satellite Server には、接続されたアップストリーム Satellite Server へのネットワーク接続がありません。
図8.4 Satellite ISS のエアギャップシナリオ
エアギャップのあるダウンストリーム Satellite Server がコンテンツの更新を受けとる唯一の方法は、アップストリーム Satellite Server からペイロードをエクスポートし、それをダウンストリーム Satellite Server に物理的に移動し、ペイロードをインポートすることです。詳細は、コンテンツ管理ガイド の Satellite Server 間でのコンテンツ同期 を参照してください。
エクスポートを使用してコンテンツを同期するようにダウンストリームの Satellite Server を設定できます。