4.6. セキュアブート対応ホストに Red Hat Enterprise Linux をプロビジョニングする Capsule の設定


セキュアブートは、ホストの起動から Linux カーネルモジュールの読み込みまで信頼チェーンに従います。最初に読み込まれた shim が、次の再起動が行われるまで、kexec システムコールを使ってどのディストリビューションを起動できるかを決定します。

セキュアブートが有効になっているホストでは、Satellite Server と同じ RHEL バージョンをすぐにプロビジョニングできるため、この手順をスキップできます。他の RHEL バージョンをプロビジョニングするには、その RHEL バージョン向けの署名済み shim と GRUB2 バイナリーを指定する必要があります。

重要

サブネットの各 TFTP Capsule で以下の設定手順を実行し、そのサブネットでセキュアブートが有効なホストをプロビジョニングする必要があります。

Red Hat Enterprise Linux は、x86_64 アーキテクチャーでのみ Secure Boot をサポートします。

前提条件

  • cpio パッケージが Capsule にインストールされている。

手順

  1. ホストのオペレーティングシステムの shim および GRUB2 バイナリーのパスを設定します。

    # BOOTLOADER_PATH="/var/lib/tftpboot/bootloader-universe/pxegrub2/redhat/default/x86_64"
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    ホストのオペレーティングシステムのバージョンに合わせて、特定のバージョンの shim および GRUB2 バイナリーが必要な場合は、default を、ドットで区切られたオペレーティングシステムの Major バージョンと Minor バージョンに置き換えます。Minor バージョンが設定されていない場合は、defaultMajor バージョンに置き換えます。

    Red Hat では、本当に必要な場合を除き、バージョン固有の shim と GRUB2 バイナリーを使用しないことを推奨しています。

  2. ホストのオペレーティングシステム用の shim と GRUB2 バイナリーを保存するディレクトリーを作成します。

    # install -o foreman-proxy -g foreman-proxy -d $BOOTLOADER_PATH
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  3. ホストのオペレーティングシステム用の shim パッケージおよび GRUB2 パッケージをダウンロードします。grub2-efi-x64 および shim-x64 パッケージは、Red Hat カスタマーポータルの パッケージブラウザー からダウンロードできます。
  4. shim と GRUB2 バイナリーを展開します。

    # rpm2cpio /tmp/grub2-efi-x64.rpm | cpio -idv --directory /tmp
    # rpm2cpio /tmp/shim-x64.rpm | cpio -idv --directory /tmp
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  5. shim および GRUB2 バイナリーをホストのプロビジョニングに利用できるようにします。

    # cp /tmp/boot/efi/EFI/redhat/grubx64.efi $BOOTLOADER_PATH/grubx64.efi
    # cp /tmp/boot/efi/EFI/redhat/shimx64.efi $BOOTLOADER_PATH/shimx64.efi
    # ln -sr $BOOTLOADER_PATH/grubx64.efi $BOOTLOADER_PATH/boot.efi
    # ln -sr $BOOTLOADER_PATH/shimx64.efi $BOOTLOADER_PATH/boot-sb.efi
    # chmod 644 $BOOTLOADER_PATH/grubx64.efi $BOOTLOADER_PATH/shimx64.efi
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検証

  • ブートローダーディレクトリーの内容を確認します。

    # tree /var/lib/tftpboot/bootloader-universe
    /var/lib/tftpboot/bootloader-universe
    └── pxegrub2
        └── redhat
            └── default
                └── x86_64
                    ├── boot.efi -> grubx64.efi
                    ├── boot-sb.efi -> shimx64.efi
                    ├── grubx64.efi
                    └── shimx64.efi
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次のステップ

  • Grub2 UEFI SecureBoot PXE ローダーを使用して、セキュアブート対応の Red Hat Enterprise Linux ホストをプロビジョニングできるようになりました。
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