7.2. ホストの Red Hat Enterprise Linux への変換


Satellite の Convert2RHEL ユーティリティーには、Ansible ロールと Ansible Playbook が含まれています。Ansible ロールを使用して Satellite Server で変換データを生成し、これには、必要なリポジトリーの有効化、製品、アクティベーションキー、およびホストグループの作成が含まれます。次に、Ansible Playbook を使用してホスト上で実際の変換を実行します。これにより、ホストに Convert2RHEL CLI ツールがインストールされ、実行されます。

前提条件

  • Red Hat Enterprise Linux 8 Convert2RHEL ユーティリティーを使用した Linux ディストリビューションから RHEL への変換サポート対象の変換パス を確認する。
  • サブスクリプションマニフェストを Satellite にアップロードし、対象とする変換に十分な Red Hat Enterprise Linux エンタイトルメントが割り当てられていることを確認します。または、Ansible 変数を使用して、ディスクからマニフェストをインポートするようにロールに指示することもできます。マニフェストは、変換用にホストの登録先の組織にインポートする必要があります。

    割り当てを更新して、Red Hat カスタマーポータル から更新されたマニフェストをダウンロードできます。詳細は、オンライン接続されている Satellite Server に向けたマニフェストの作成および管理マニフェストのエクスポートおよびダウンロード を参照してください。

  • ホストを変換する Red Hat Enterprise Linux のマイナーバージョン用に、Satellite で Red Hat リポジトリーを有効化および同期している。詳細は、コンテンツの管理Red Hat リポジトリーの有効化 および リポジトリーの同期 を参照してください。

手順

  1. redhat.satellite.convert2rhel Ansible ロールおよび変数をインポートします。詳細は、Ansible 統合を使用した設定の管理Ansible ロールと変数のインポート を参照してください。
  2. 変換データを生成するための Ansible 変数を設定します。詳細は、「変換用の Ansible 変数」 を参照してください。
  3. redhat.satellite.convert2rhel ロールを Satellite Server を表すホストに割り当てます。詳細は、Ansible 統合を使用した設定の管理既存のホストへの Ansible ロールの割り当て を参照してください。
  4. Satellite Server で Ansible ロールを実行します。詳細は、Ansible インテグレーションを使用した設定の管理ホスト上での Ansible ロールの実行 を参照してください。

    Ansible ロールは、ホスト変換に必要なデータ、つまりリポジトリー、証明書、アクティベーションキー、およびホストグループを生成します。以前の手順で設定した変数に合わせて、このロールは、リリースが 7Server で、アーキテクチャーが x86_64rhel-7-server-rpms リポジトリーか、rhel-8-for-x86_64-baseos-rpms および rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms、または両方を有効にします。

  5. 生成されたホストグループを使用して、変換するホストを登録します。

    グローバル登録テンプレートを使用して、変換前にホストを登録してサブスクライブします。目的の変換用に生成されたホストグループを選択します。たとえば、ホストを CentOS 7 から変換する場合は、CentOS 7 converting になります。詳細は、「グローバル登録を使用したホストの登録」 を参照してください。

  6. ホストグループに対して変換前分析を実行して、ホストが変換の準備ができているかどうかを確認します。次の設定でリモートジョブを実行します。

    • Job category: Convert 2 RHEL
    • Job template: Convert2RHEL analyze
    • Extended Lifecycle Support アドオンサブスクリプションを使用する場合は、ELS オプションを yes に設定します。

      詳細は、13章リモートジョブの設定およびセットアップ を参照してください。

    変換前分析レポートを確認し、変換を妨げる問題をすべて解決します。問題がすべて解決するまで、この手順を繰り返します。詳細は、Red Hat Enterprise Linux 8 の Convert2RHEL ユーティリティーを使用した Linux ディストリビューションから RHEL への変換変換前分析レポートの確認 を参照してください。

  7. ホストグループで Convert2RHEL Playbook を実行します。次の設定でリモートジョブを実行します。

    • Job category: Convert 2 RHEL
    • ジョブテンプレート: Convert to RHEL
    • アクティベーションキー:

      • Red Hat Enterprise Linux 7 に変換する場合は、convert2rhel_rhel7
      • Red Hat Enterprise Linux 8 に変換する場合は、convert2rhel_rhel8
    • Extended Lifecycle Support アドオンサブスクリプションを使用する場合は、ELS オプションを yes に設定します。

    詳細は、13章リモートジョブの設定およびセットアップ を参照してください。

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat