10.2. Satellite 用 MCP サーバーを使用してレポートを生成する


Satellite 用の MCP サーバーをデプロイし、MCP クライアントに接続します。次に、AI アプリケーションを使用して、Satellite Server にクエリーを実行し、環境に関するレポートを取得します。

このシナリオでは、MCP サーバーと MCP クライアントが同じシステム上で実行されます。各ユーザーは独自の MCP サーバーをデプロイし、認証情報を使用して認証します。

10.2.1. Satellite 用の MCP サーバーの設定

Satellite 用の MCP サーバーをコンテナーとしてデプロイし、MCP クライアントからアクセスできるようにします。

この手順は、MCP クライアントが実行されるシステムで実行します。

前提条件

  • registry.redhat.io コンテナーレジストリーにログインしている。
  • Satellite 用の CA バンドルがシステムで使用できる。https://satellite.example.com/unattended/public/foreman_raw_ca からダウンロードできます。

手順

  1. オプション: レジストリーから最新バージョンの MCP コンテナーイメージをプルします。

    $ podman pull registry.redhat.io/satellite/foreman-mcp-server-rhel9:latest
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  2. コンテナーを実行します。

    $ podman run --interactive --tty --publish 127.0.0.1:8080:8080 \
      --volume Path_to_My_CA_Bundle:/app/ca.pem:ro,Z \
      registry.redhat.io/satellite/foreman-mcp-server-rhel9:latest \
      --foreman-url https://satellite.example.com
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    コマンドで使用されるオプションは次のとおりです。

    --publish
    コンテナー内のポート 8080 をホストのポート 8080 にマッピングし、ポートをローカルホストにバインドします。
    --volume

    ホストマシンから CA 証明書バンドルをコンテナー内のデフォルトの場所 (ca.pem) にマウントします。

    • ro はコンテナー内を読み取り専用モードにします
    • Z は非公開の非共有ラベルで、ファイルのラベルを再設定します。
    --Path_to_My_CA_Bundle
    システム上の Satellite CA バンドルの場所を指定します。これは、Satellite への接続を確認するために必要です。

10.2.2. MCP サーバーに接続するための MCP クライアント設定

MCP クライアントを MCP サーバーに接続します。

この手順は、MCP サーバーを開始したのと同じシステムで実行します。

前提条件

  • MCP クライアントは、カスタム HTTP ヘッダーの設定をサポートしている。
  • 個人アクセストークン (PAT) を持っている。

    注記

    Red Hat では、MCP クライアントの設定に使用される PAT に有効期限を設定することを推奨しています。

手順

  • HTTP 認可リクエストヘッダーで認証情報を渡すようにクライアントを設定します。正確な設定手順は、MCP クライアントによって異なります。

    たとえば、一部のクライアントでは、次の内容の設定ファイルを作成する必要があります。

    "my-mcp-server": {
    	"url": "http://localhost:8080/mcp/sse",
    	"type": "http",
    	"headers": {
    		"FOREMAN_USERNAME": "My_Username",
    		"FOREMAN_TOKEN": "My_PAT"
    	}
    }
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10.2.3. Satellite 用 MCP サーバーへのクエリー実行

AI アプリケーションで、自然言語を使用してクエリーを送信します。アプリケーションは、Satellite インベントリーから関連データを取得して処理します。

警告

AI によって生成されたコンテンツは、実稼働環境で使用する前に必ず確認してください。

前提条件

  • Satellite 用に MCP サーバーを設定した。
  • MCP クライアントは Satellite 用の MCP サーバーに接続されている。

手順

  • AI アプリケーションにクエリーを入力します。以下に例を示します。

    Show a list of hosts that require patching.
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    AI アプリケーションはクエリーを解釈し、MCP クライアントに対して MCP サーバー経由で Satellite インベントリーから関連データを取得するように要求します。MCP クライアントはデータを取得して AI アプリケーションに返し、AI アプリケーションはそれを処理してユーザーに回答を提供します。

例10.1 クエリーの例

ホストのクエリー

パッチ適用が必要なホストのリストを取得して絞り込むには、次のプロンプトを使用できます。

Show a list of hosts that require patching on my Satellite.
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Categorize the list into hosts that require security patches
and hosts that require bug fix patches.
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サブネットのクエリー

Satellite インベントリー内のすべてのサブネットのレポートを取得するには、次のプロンプトを使用できます。

Generate a static report of all subnets on my Satellite.
Read API documentation for each of the needed resources
before doing any searches.
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For each subnet, report its name, address, network mask,
and number of hosts which are assigned to it.
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