第12章 OSTree コンテンツの管理
OSTree は、起動可能で、変更しない、バージョン付きファイルシステムツリーを管理するツールです。ビルドシステムでカスタムの OSTree コンテンツを使用して、OSTree リポジトリーを静的 HTTP にエクスポートできます。Red Hat Enterprise Linux Atomic Server は、RPM ファイルから作成された OSTree コンテンツを使用して、オペレーティングシステムを最新の状態に保ちます。
Red Hat Satellite 6 を使用して、OSTree リポジトリーの OSTree ブランチを同期して管理することができます。
Satellite Server 6.5 では、OSTree 管理ツールがデフォルトで有効になっています。ツールを有効化する必要がある場合には、以下のコマンドを入力します。
# satellite-installer --katello-enable-ostree=true
12.1. 同期する Red Hat OSTree コンテンツの選択
Red Hat の CDN で OSTree コンテンツを選択して同期します。
手順
OSTree コンテンツを検索して同期するには以下の手順を実行します。
- Satellite Web UI で、コンテンツ > Red Hat リポジトリー に移動します。
- リストから OSTree のコンテンツタイプを選択します。
- 利用可能なリポジトリーペインで、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host の製品グループの Red Hat Enterprise Linux Atomic Host Trees セットなど、使用する OSTree リポジトリーセットを特定します。
- 有効化 アイコンをクリックして、使用するリポジトリーを有効化します。
- コンテンツ > 製品 に移動して、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host など、使用する製品をクリックします。
このリポジトリーのアップストリームの同期ポリシーを選択します。デフォルトでは、Satellite は、最新の OSTree ブランチのみを同期します。
- 同期するリポジトリーをクリックします。
アップストリームの同期ポリシー メニューから、次のポリシーの 1 つを選択して、このリポジトリーの OSTree ブランチを同期します。
- 最新のみ: 最新の OSTree ブランチのみを同期します。
- すべての履歴: すべての OSTree ブランチを同期します。
- カスタム: 指定した数の OSTree ブランチを同期します。下のフィールドに必要な数を入力します。
- 保存 をクリックします。
- アクションの選択 メニューから 同期開始 を選択します。
同期のステータスの表示方法
- Satellite Web UI で、コンテンツ > 同期の状態 に移動し、たとえば、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host をデプロイメントします。
CLI をご利用の場合
Red Hat Enterprise Linux Server 製品の
ostree
リポジトリーを検索します。# hammer repository-set list \ --product "Red Hat Enterprise Linux Atomic Host" \ --organization "My_Organization" | grep "ostree"
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host や使用する製品の
ostree
リポジトリーを有効にします。# hammer repository-set enable \ --product "Red Hat Enterprise Linux Atomic Host" \ --name "Red Hat Enterprise Linux Atomic Host (Trees)" \ --organization "My_Organization"
製品のリポジトリーの場所を特定し、同期します。
# hammer repository list \ --product "Red Hat Enterprise Linux Atomic Host" \ --organization "My_Organization" # hammer repository synchronize \ --name "Red Hat Enterprise Linux Atomic Host Trees" \ --product "Red Hat Enterprise Linux Atomic Host" \ --organization "My_Organization"