第2章 Active-Active 障害復旧


2.1. Active-Active の概要

Active-Active 障害復旧フェイルオーバーの設定は、2 つのサイトにまたがる可能性があります。両方のサイトがアクティブであり、プライマリーサイトが使用できなくなった場合でも、Red Hat Virtualization 環境はセカンダリーサイトで引き続き動作し、ビジネス継続性を確保します。

Active-Active フェイルオーバーの設定には、仮想マシンを実行できるストレッチクラスターが含まれています。このクラスターは、プライマリーサイトとセカンダリーサイトの両方にあります。すべてのホストは、同じ Red Hat Virtualization クラスターに属します。

この設定には、両方のサイトでレプリケートされた書き込み可能ストレージが必要です。これにより、仮想マシンは 2 つのサイト間で移行でき、両サイトのストレージで引き続き実行されます。

図2.1 ストレッチクラスター設定

ストレッチクラスター設定

プライマリーサイトが使用できなくなると、仮想マシンはセカンダリーサイトに移行します。サイトが使用可能になり、ストレージが両方のサイトでレプリケートされると、仮想マシンはプライマリーサイトに自動的にフェイルバックされます。

図2.2 ストレッチクラスターのフェイルオーバー

ストレッチクラスターのフェイルオーバー
重要

仮想マシンのフェイルオーバーとフェイルバックが機能することを確認するには、以下を実行します。

  • 仮想マシンは高可用性があるように設定する必要があります。また、各仮想マシンは、電源管理がなくても起動できるように、ターゲットストレージドメインにリースを取得している必要があります。
  • ホストアフィニティーにソフト強制された仮想マシンを設定して、選択したホストでのみ仮想マシンが起動するようにする必要があります。

詳細は、仮想マシン管理ガイド仮想マシンの高可用性によるアップタイムの向上 および アフィニティーグループ を参照してください。

ストレッチクラスター設定は、セルフホストエンジン環境またはスタンドアロン Manager 環境を使用して実装できます。各種デプロイメントの詳細は、製品ガイドRed Hat Virtualization のアーキテクチャー を参照してください。

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