付録B Active-Passive 設定のテスト
障害復旧ソリューションは、設定後にテストする必要があります。このセクションでは、Active-Passive 障害復旧の設定をテストする複数のオプションを説明します。
- プライマリーサイトがアクティブで、プライマリーサイトのストレージドメイン上の仮想マシンと干渉しない状態で、フェイルオーバーをテストします。ディスクリートフェイルオーバーテスト を参照してください。
- プライマリーサイトにアタッチされている特定のストレージドメインを使用してフェイルオーバーとフェイルバックをテストするため、プライマリーサイトはアクティブな状態に保たれます。フェイルオーバーとフェイルバックのディスクリートテスト を参照してください。
- セカンダリーサイトにフェイルオーバーするための猶予期間がある、またはプライマリーサイトの計画外のシャットダウンがある、差し迫った障害のフェイルオーバーとフェイルバックをテストします。完全なフェイルオーバーとフェイルバックのテスト を参照してください。
これらのテストのいずれかを実行する前に、Active-Passive 設定の手順をすべて完了してください。
B.1. ディスクリートフェイルオーバーテスト
このテストは、プライマリーサイトとそのすべてのストレージドメインがアクティブな状態のままフェイルオーバーをシミュレートします。そのため、ユーザーはプライマリーサイトで作業を継続できます。このシナリオを有効にするには、プライマリーストレージドメインとレプリケートされた (セカンダリー) ストレージドメイン間のレプリケーションを無効にする必要があります。このテスト中、プライマリーサイトはセカンダリーサイトのフェイルオーバーアクティビティーを認識しません。
このテストでは、フェイルバック機能をテストすることはできません。
フェイルオーバー後に実稼働タスクが実行されていないことを確認してください。たとえば、電子メールシステムが実際のユーザーに電子メールを送信するのをブロックするか、電子メールを別の場所にリダイレクトするようにします。システムを使用して他のシステムを直接管理する場合は、システムへのアクセスを禁止するか、セカンダリーサイトの並列システムにアクセスするようにしてください。
ディスクリートフェイルオーバーテストの実行:
- プライマリーストレージドメインと複製されたストレージドメイン間のストレージレプリケーションを無効にし、レプリケートされたすべてのストレージドメインが読み取り/書き込みモードであることを確認します。
次のコマンドを実行して、セカンダリーサイトにフェイルオーバーします。
# ansible-playbook playbook --tags "fail_over"
詳細は、フェイルバックの実行 を参照してください。
- 関連するストレージドメイン、仮想マシン、およびテンプレートがすべて登録され、実行されていることを確認します。
環境を Active-Passive 状態に復元:
- セカンダリーサイトからストレージドメインを切り離します。
- プライマリーストレージドメインとセカンダリーストレージドメイン間のストレージレプリケーションを有効にします。