第1章 障害復旧ソリューション
Red Hat Virtualization では、サイト停止時に環境を確実に復旧できるように、2 種類の障害復旧ソリューションがサポートされています。どちらのソリューションも 2 つのサイトに対応しており、どちらにもレプリケートされたストレージが必要です。
Active-Active 障害復旧
このソリューションは、ストレッチクラスター設定を使用して実装されます。これは、プライマリーサイトとセカンダリーサイトで必要な仮想マシンを実行できるホストを含むクラスターが存在する単一の RHV 環境があることを意味します。停止すると、仮想マシンはセカンダリーサイトのホストに自動的に移行します。ただし、この環境はレイテンシーとネットワークの要件を満たす必要があります。詳細は、Active-Active の概要 を参照してください。
Active-Passive 障害復旧
サイト間フェイルオーバーとも呼ばれるこの障害復旧ソリューションは、アクティブプライマリー環境とパッシブセカンダリー (バックアップ) 環境の 2 つの別個の RHV 環境を設定することによって実装されます。サイト間のフェイルオーバーおよびフェイルバックは手動で実行する必要があり、Ansible で管理されます。詳細は、Active-Passive の概要 を参照してください。