3.5. インフラストラクチャーに関する留意事項
3.5.1. ローカルまたはリモートホスト
以下のコンポーネントは、Manager またはリモートマシンのいずれかでホストされます。Manager マシンにすべてのコンポーネントを維持することが、より簡単で、メンテナンスが少なくなります。したがって、パフォーマンスが問題ではない場合には推奨されます。コンポーネントをリモートマシンに移動するにはより多くの保守が必要になりますが、Manager と Data Warehouse の両方のパフォーマンスを向上させることができます。
- Data Warehouse データベースおよびサービス
Manager で Data Warehouse をホストするには、
engine-setup
でプロンプトが表示されたらYes
を選択します。リモートマシンで Data Warehouse をホストするには、
engine-setup
でプロンプトが表示されたらNo
を選択し、Installing Red Hat Virtualization as a standalone Manager with remote databasesの Installing and Configuring Data Warehouse on a Separate Machine を参照してください。インストール後に Data Warehouse を移行するには、Data Warehouse Guideの Migrating Data Warehouse to a Separate Machine を参照してください。
また、Data Warehouse サービスと Data Warehouse データベースを、相互に分離してホストすることもできます。
- Manager データベース
Manager で Manager データベースをホストするには、
engine-setup
でプロンプトが表示されたらLocal
を選択します。Manager データベースをリモートマシンでホストするには、Manager で
engine-setup
を実行する前に、Installing Red Hat Virtualization as a standalone Manager with remote databasesの Preparing a Remote PostgreSQL Database を参照してください。インストール後に Manager データベースを移行するには、Administration Guideの Migrating the Engine Database to a Remote Server Database を参照してください。
- Websocket プロキシー
-
Manager で Websocket プロキシーをホストするには、
engine-setup
でプロンプトが表示されたらYes
を選択します。
セルフホストエンジン環境では、アプライアンスを使用して Manager 用仮想マシンのインストールおよび設定を行います。したがって、Data Warehouse、Manager データベース、および Websocket プロキシーは、インストール後にのみ外部にすることができます。
3.5.2. リモートホストのみ
以下のコンポーネントは、リモートマシンでホストされる必要があります。
- DNS
- Red Hat Virtualization 環境では DNS を過度に使用するため、環境でホストされる仮想マシンとして環境の DNS サービスを実行することはサポートされません。
- ストレージ
- ローカルストレージ を除き、ストレージサービスは Manager またはいずれかのホストと同じマシン上に配置しないでください。
- Identity Management
-
IdM (
ipa-server
) は、Manager で必要なmod_ssl
パッケージと互換性がありません。