第2章 要件
2.1. Red Hat Virtualization Manager の要件
2.1.1. ハードウェアの要件
以下に記載するハードウェアの最低要件および推奨要件は、一般的な中小規模のインストールをベースとしています。正確な要件は、デプロイメントの規模や負荷により異なります。
Red Hat Virtualization のハードウェア認定には、Red Hat Enterprise Linux のハードウェア認定が適用されます。詳細は、Does Red Hat Virtualization also have hardware certification? を参照してください。特定のハードウェア項目が Red Hat Enterprise Linux での使用に認定されているかどうかを確認するには、Red Hat 認定ハードウェア を参照してください。
リソース | 最低要件 | 推奨要件 |
---|---|---|
CPU | デュアルコア x86_64 CPU | クアッドコア x86_64 CPU または複数のデュアルコア x86_64 CPU |
メモリー | 利用可能なシステムメモリー 4 GB (Data Warehouse が未インストールで、かつ既存のプロセスによって消費されていないこと) | システムメモリー 16 GB |
ハードディスク | ディスクの空き容量 25 GB (ローカルアクセス、書き込みが可能であること) | ディスクの空き容量 50 GB (ローカルアクセス、書き込みが可能であること) Manager 履歴データベースのサイズに適したディスク容量を算出するには、RHV Manager History Database Size Calculator ツールを使用できます。 |
ネットワークインターフェイス | 1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェイスカード (NIC) 1 基 | 1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェイスカード (NIC) 1 基 |
2.1.2. ブラウザーの要件
管理ポータルと仮想マシンポータルには、以下のブラウザーバージョンとオペレーティングシステムを使用してアクセスすることができます。
ブラウザーのサポートは下記のように階層に分かれます。
- 階層 1: 全面的に検証済みで、完全にサポートされているブラウザーおよびオペレーティングシステムの組み合わせ。Red Hat のエンジニアリングチームは、この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、必ず修正を行います。
- 階層 2: 部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のサポートは限定されます。Red Hat のエンジニアリングチームは、この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、修正を試みます。
- 階層 3: 未検証だが、正常に機能することが予想されるブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層では、最小限のサポートが提供されます。Red Hat のエンジニアリングチームは、この階層のブラウザー問題が発生した場合には、マイナーな問題に対してのみ修正を試みます。
サポート階層 | オペレーティングシステムファミリー | ブラウザー |
---|---|---|
階層 1 | Red Hat Enterprise Linux | Mozilla Firefox 延長サポート版 (ESR) のバージョン |
任意 | Google Chrome、Mozilla Firefox、または Microsoft Edge の最新バージョン | |
階層 2 | ||
階層 3 | 任意 | Google Chrome または Mozilla Firefox の旧バージョン |
任意 | その他のブラウザー |
2.1.3. クライアントの要件
仮想マシンコンソールは、Red Hat Enterprise Linux および Windows でサポートされている Remote Viewer (virt-viewer
) クライアントを使用した場合にのみアクセスすることができます。virt-viewer
をインストールするには、仮想マシン管理ガイドの クライアントマシンへのコンポーネントのインストール を参照してください。virt-viewer
のインストールには管理者権限が必要です。
仮想マシンコンソールには、SPICE、VNC、または RDP (Windows のみ) プロトコルを使用してアクセスできます。ゲストオペレーティングシステムに QXLDOD グラフィカルドライバーをインストールして、SPICE の機能を向上させることができます。SPICE が現在サポートしている最大解像度は 2560 x 1600 ピクセルです。
クライアントオペレーティングシステムの SPICE サポート
サポートされている QXLDOD ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降および Windows 10 で利用できます。
SPICE は QXLDOD ドライバーを使用して Windows 8 または 8.1 で動作しますが、認定もテストもされていません。
2.1.4. オペレーティングシステムの要件
Red Hat Virtualization Manager は、Red Hat Enterprise Linux 8.6 のベースインストールにインストールする必要があります。
Manager に必要なパッケージのインストールを試みる際に、依存関係の問題が発生する可能性があるため、ベースのインストール後に他のパッケージをインストールしないでください。
Manager のインストールに必要なリポジトリー以外は有効にしないでください。