7.9. コンテナー
composefs
ファイルシステムがテクノロジープレビューとして利用可能になる
composefs
が使用する主要なテクノロジーは次のとおりです:
- カーネルインターフェイスとしての OverlayFS
- マウント可能なメタデータツリー用の Enhanced Read-Only File System (EROFS)
-
下位ファイルシステムからの
fs-verity
機能 (オプション)
composefs
の主な利点:
-
メタデータとデータの分離。
composefs
は永続的なデータを保存しません。基礎となるメタデータとデータファイルは、ext4
、xfs
、btrfs
などの有効な下位 Linux ファイルシステムに保存されます。 -
共有ストレージを使用して複数の
composefs
をマウントします。 - 複数のコンテナーイメージがメモリーを共有できるように、データファイルがページキャッシュ内で共有されます。
-
コンテンツファイルの
fs-verity
検証をサポートしています。
テクノロジープレビューとして composefs ファイルシステムが利用可能になる
テクノロジープレビューとして利用可能な composefs 読み取り専用ファイルシステムは、現時点では bootc/ostree および podman プロジェクトのみでの使用を目的としています。composefs を使用すると、これらのプロジェクトを使用して、読み取り専用のイメージを作成して使用したり、イメージ間でファイルデータを共有したり、実行時にイメージを検証したりできます。その結果、完全に検証されたファイルシステムツリーがマウントされ、同一ファイルが適宜きめ細かく共有されるようになります。
Jira:RHEL-18157[1]
zstd:chunked
の部分プルがテクノロジープレビューとして利用可能になる
zstd:chunked
形式で圧縮されたコンテナーイメージの変更された部分のみをプルできるため、ネットワークトラフィックと必要なストレージが削減されます。/etc/containers/storage.conf
ファイルに enable_partial_images = "true"
設定を追加することで、部分的なプルを有効にすることができます。この機能はテクノロジープレビューとして利用できます。
podman artifact
コマンドがテクノロジープレビューとして利用可能になる
コマンドラインレベルで OCI アーティファクトを使用するために使用できる podman artifact
コマンドが、テクノロジープレビューとして利用できます。さらに詳しい情報については、man ページを参照してください。
podman network create
の vrf
オプションがテクノロジープレビューとして利用可能になる
podman network create
コマンドは、テクノロジープレビューとして、--opt
オプションの vrf
値を提供します。vrf
値は、ブリッジインターフェイスに Virtual Routing and Forwarding (VRF) インスタンスを割り当てます。VRF の名前を受け入れ、デフォルトは none になります。
このオプションは、Netavark ネットワークバックエンドでのみ使用できます。