7.10. 以前のリリースで特定されたテクノロジープレビュー機能


ここでは、Red Hat Enterprise Linux 10 で利用可能なすべてのテクノロジープレビューのリストを提示します。

テクノロジープレビュー機能に対する Red Hat のサポート範囲の詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

7.10.1. ネットワーク

WireGuard VPN はテクノロジープレビューとして利用可能になる

Red Hat がサポートしていないテクノロジープレビューとして提供している WireGuard は、Linux カーネルで実行する高パフォーマンスの VPN ソリューションです。最新の暗号を使用し、その他の VPN ソリューションよりも簡単に設定できます。さらに、WireGuard のコードベースが小さくなり、攻撃の影響が減るため、セキュリティーが向上します。

詳細は、WireGuard VPN のセットアップ を参照してください。

Jira:RHELDOCS-20056[1]

KTLS がテクノロジープレビューとして利用可能になる

RHEL では、Kernel Transport Layer Security (KTLS) がテクノロジープレビューとして提供されます。KTLS は、AES-GCM 暗号化のカーネルで対称暗号化アルゴリズムまたは複号アルゴリズムを使用して TLS レコードを処理します。KTLS には、この機能を提供するネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) に TLS レコード暗号化をオフロードするインターフェイスも含まれています。

カーネル TLS オフロードの特定のユースケースについては、より高いサポートステータスが適用される場合があることに注意してください。詳細は、新機能および機能拡張 の章のリリースノートを参照してください。

Jira:RHELDOCS-20440[1]

NetworkManager で HSR および PRP インターフェイスを設定できる

高可用性 Seamless Redundancy (HSR) と Parallel Redundancy Protocol (PRP) は、単一のネットワークコンポーネントの障害に対してシームレスなフェイルオーバーを提供するネットワークプロトコルです。どちらのプロトコルもアプリケーション層に対して透過的です。すなわち、メインパスと冗長パス間の切り替えはユーザーが認識することなく非常に迅速に行われるため、ユーザーが通信の中断やデータの損失を経験することはありません。NetworkManager サービスで nmcli ユーティリティーと DBus メッセージシステムを使用して、HSR および PRP インターフェイスの有効化および設定を行うことができます。

Jira:RHEL-5852

PRP および HSR プロトコルがテクノロジープレビューとして利用可能になる

この更新では、次のプロトコルを提供する hsr カーネルモジュールが追加されます。

  • Parallel Redundancy Protocol (PRP)
  • 高可用性 Seamless Redundancy (HSR)

これらのプロトコルは IEC 62439-3 規格で定義されており、この機能を使用することで、イーサネットネットワークにおいてゼロタイムリカバリーの冗長性を設定できます。

Jira:RHELDOCS-20472[1]

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