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B.2. 排他処理の設定

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クラスター内の各ノードに対してフェンスデバイスを設定する必要があります。フェンスデバイス設定に関する全般については 4章フェンス機能: STONITH の設定 をご覧ください。

注記

フェンスデバイスの設定をする際、そのフェンスデバイスで管理を行うノードと電源が共有されていないことを必ず確認してください。
ここでは zapc.example.com というホスト名の APC 電源スイッチを使ってノードの排他処理を行います。このスイッチは fence_apc_snmp フェンスエージェントを使用します。ノードはすべて同じフェンスエージェントで排他処理されるため、pcmk_host_mappcmk_host_list のオプションを使ってすべてのフェンスデバイスを一つのリソースとして設定できます。
pcs stonith create コマンドを使って stonith リソースとしてデバイスを設定することでフェンスデバイスを作成します。次のコマンドでは myapc と言う名前の stonith リソースを設定し、z1.example.com ノードと z2.example.com ノードに対して fence_apc_snmp フェンスエージェントを使用します。pcmk_host_map オプションで z1.example.com をポート 1 に、z2.example.com をポート 2 にマッピングしています。APC デバイスのログイン値とパスワードはいずれも apc です。このデバイスは各ノードに対し 60 秒のモニタリング間隔をデフォルトで使用します。
ノードのホスト名を指定する場合、IP アドレスを使用することができます。
[root@z1 ~]# pcs stonith create myapc fence_apc_snmp params \
ipaddr="zapc.example.com" pcmk_host_map="z1.example.com:1;z2.example.com:2" \
pcmk_host_check="static-list" pcmk_host_list="z1.example.com,z2.example.com" \
login="apc" passwd="apc"

注記

fence_apc_snmp stonith デバイスを作成するときに次のような警告メッセージが表示されることがありますがこのメッセージは無視して構いません。
Warning: missing required option(s): 'port, action' for resource type: stonith:fence_apc_snmp
次のコマンドを使うと既存の STONITH デバイスのパラメーターが表示されます。
[root@rh7-1 ~]# pcs stonith show myapc
 Resource: myapc (class=stonith type=fence_apc_snmp)
  Attributes: ipaddr=zapc.example.com pcmk_host_map=z1.example.com:1;z2.example.com:2 pcmk_host_check=static-list pcmk_host_list=z1.example.com,z2.example.com login=apc passwd=apc
  Operations: monitor interval=60s (myapc-monitor-interval-60s)
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