16.7.2. virt-df の実行
ディスクイメージにあるすべてのファイルシステムのファイルシステム使用状況を表示するには、次のコマンドを実行します。
virt-df /dev/vg_guests/RHEL6
# virt-df /dev/vg_guests/RHEL6
Filesystem 1K-blocks Used Available Use%
RHEL6:/dev/sda1 101086 10233 85634 11%
RHEL6:/dev/VolGroup00/LogVol00 7127864 2272744 4493036 32%
(
/dev/vg_guests/RHEL6
は Red Hat Enterprise Linux 6 ゲスト仮想マシンディスクイメージです。この場合のパスは、このディスクイメージが置かれているホストの物理マシンの論理ボリュームです。)
virt-df を単独で使用して、すべてのゲスト仮想マシン (すなわち libvirt に認識されているもの) の情報を一覧表示することも可能です。virt-df は、-h (人間が判読できる) や -i (ブロックの代わりに inode を表示) など、通常のdfと同じオプションの一部を認識します。
virt-df は、Windows ゲスト仮想マシンでも機能します。
注記
virt-df は読み取り専用アクセスのみが必要であるため、ライブゲスト仮想マシンでは安全に使用できます。ただし、ゲスト仮想マシン内で実行している df コマンドと同じ数字になることを想定することはできません。これは、ディスク上のものが、ライブゲスト仮想マシンの状態とわずかに同期が外れるためです。それでも、分析と監視の目的には十分な近似値となります。
virt-df は、統計を監視ツールやデータベースなどに統合できるように設計されています。これにより、システム管理者は、ディスク使用状況の傾向に関するレポートを生成し、ゲスト仮想マシンでディスク領域が不足するとアラートを生成できます。これを行うには、--csv を使用して、マシンが判読可能なコンマ区切り値 (CSV) 出力を生成する必要があります。CSV 出力は、ほとんどのデータベース、スプレッドシートソフトウェア、およびその他のさまざまなツールとプログラミング言語で読み取り可能です。raw の CSV は以下のようになります。
virt-df --csv WindowsGuest
# virt-df --csv WindowsGuest
Virtual Machine,Filesystem,1K-blocks,Used,Available,Use%
Win7x32,/dev/sda1,102396,24712,77684,24.1%
Win7x32,/dev/sda2,20866940,7786652,13080288,37.3%
この出力を処理してトレンドとアラートを生成する方法に関するリソースとアイデアについては、次の URL を参照してください。 http://libguestfs.org/virt-df.1.html。