4.9. ブートローダー
BLS を使用した grub2-mkconfig の新しいデフォルトの動作
Boot Loader Specification (BLS) フレームワークでは、GRUB は起動時に BLS スニペットからブートメニューを動的に生成しますが、grub.cfg ファイルでは事前定義されていません。
以前は、grub2-mkconfig コマンドは新しい grub.cfg ファイルを生成し、すべての BLS スニペットのコマンドライン引数を常に /etc/default/grub ファイルにある GRUB_CMDLINE_LINUX 変数の値で上書きしていました。
このリリースでは、grub2-mkconfig コマンドは、デフォルトで BLS スニペットのカーネルコマンドラインを GRUB_CMDLINE_LINUX で上書きしなくなりました。ブートローダーメニュー内の各カーネルは、BLS スニペットからカーネルコマンドラインを取得します。この新しいデフォルトの動作は、GRUB_ENABLE_BLSCFG=true オプションによって発生します。
カーネルが BLS スニペットを無視し、代わりに GRUB_CMDLINE_LINUX からコマンドラインを取得するように grub.cfg を再生成するには、GRUB_ENABLE_BLSCFG=false オプションを設定します。
GRUB_CMDLINE_LINUX に従って BLS スニペットのカーネルコマンドラインを更新するには、--update-bls-cmdline オプションを追加します。
grub2-mkconfig -o /path/to/grub.cfg --update-bls-cmdline
# grub2-mkconfig -o /path/to/grub.cfg --update-bls-cmdline
また、grubby を使用して、個々のカーネルの BLS スニペットに変更を加えることができる点にも留意してください。
grubby --update-kernel /path/to/kernel --args "new args"
# grubby --update-kernel /path/to/kernel --args "new args"
Jira:RHELDOCS-16752[1]