2.5. Pod オーバーヘッドの変更
Pod のオーバーヘッド では、ノード上の Pod が使用するシステムリソースの量を記述します。RuntimeClass
カスタムリソースの spec.overhead
フィールドを変更して、Pod のオーバーヘッドを変更できます。たとえば、コンテナーに対する設定が QEMU プロセスおよびゲストカーネルデータでメモリー 350Mi 以上を消費する場合に、RuntimeClass
のオーバーヘッドをニーズに合わせて変更できます。
ゲストで種類にかかわらず、ファイルシステム I/O を実行すると、ファイルバッファーがゲストカーネルに割り当てられます。ファイルバッファーは、virtiofsd
プロセスだけでなく、ホスト上の QEMU プロセスでもマッピングされます。
たとえば、ゲストでファイルバッファーキャッシュ 300Mi を使用すると、QEMU と virtiofsd
の両方が、追加で 300Mi を使用するように見えます。ただし、3 つのケースすべてで同じメモリーが使用されています。したがって、合計メモリー使用量は 3 つの異なる場所にマップされた 300Mi のみです。これは、メモリー使用量メトリクスを報告するときに正しく考慮されます。
Red Hat はデフォルト値をサポートします。デフォルトのオーバーヘッド値の変更はサポートされておらず、値を変更すると技術的な問題が発生する可能性があります。
手順
次のコマンドを実行して、
RuntimeClass
オブジェクトを取得します。oc describe runtimeclass kata
$ oc describe runtimeclass kata
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およびcpu
の値を更新し、ファイルをruntimeclass.yaml
として保存します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して変更を適用します。
oc apply -f runtimeclass.yaml
$ oc apply -f runtimeclass.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow