9.3. Pod 仮想マシンイメージの更新


ピア Pod のデプロイメントの場合、Pod 仮想マシンイメージを更新する必要があります。enablePeerpods: の値が true の場合に OpenShift sandboxed containers Operator をアップグレードしても、Pod 仮想マシンイメージは自動的に更新されません。KataConfig カスタムリソース (CR) を削除して再作成する必要もあります。

注記

AWS および Azure デプロイメントのピア Pod config map を確認して、KataConfig CR を再作成する前にイメージ ID が空であることを確認することもできます。

9.3.1. KataConfig カスタムリソースの削除

コマンドラインを使用して、KataConfig カスタムリソース (CR) を削除します。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、KataConfig CR を削除します。

    $ oc delete kataconfig example-kataconfig
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  2. 次のコマンドを実行して、CR が削除されたことを確認します。

    $ oc get kataconfig example-kataconfig
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    出力例

    No example-kataconfig instances exist
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重要

すべての Pod が削除されていることを確認する必要があります。Pod リソースが残っていると、クラウドプロバイダーから予期しない請求が発生する可能性があります。

9.3.2. イメージ ID が空であることを確認する

AWS および Azure デプロイメントの場合、KataConfig カスタムリソース (CR) を削除した後、ピア Pod config map 内のイメージ ID が空であることを確認する必要があります。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、ピア Pod config map を取得します。

    $ oc get configmap -n openshift-sandboxed-containers-operator peer-pods-cm -o jsonpath="{.data.<image_id>}" 
    1
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    1
    AWS の場合、<image_id>PODVM_AMI_ID に置き換えます。Azure の場合、<image_id>AZURE_IMAGE_ID に置き換えます。
  2. 値が空でない場合は、次のコマンドを実行して値を更新し、config map にパッチを適用します。

    $ oc patch configmap peer-pods-cm -n openshift-sandboxed-containers-operator -p '{"data":{"<image_id>":""}}'
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9.3.3. KataConfig カスタムリソースの作成

ワーカーノードに kata-remote をランタイムクラスとしてインストールするには、KataConfig カスタムリソース (CR) を作成する必要があります。

OpenShift sandboxed containers は、kata-remote をプライマリーランタイムとしてではなく、クラスター上の セカンダリーオプション のランタイムとしてインストールします。

KataConfig CR を作成すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。次の要因により再起動時間が長くなる可能性があります。

  • 多数のワーカーノードを備えた大規模な OpenShift Container Platform デプロイメントである。
  • BIOS および診断ユーティリティーが有効である。
  • SSD ではなくハードディスクドライブにデプロイしている。
  • 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイしている。
  • CPU とネットワークが遅い。

手順

  1. 以下の例に従って example-kataconfig.yaml マニフェストファイルを作成します。

    apiVersion: kataconfiguration.openshift.io/v1
    kind: KataConfig
    metadata:
      name: example-kataconfig
    spec:
      enablePeerPods: true
      logLevel: info
    #  kataConfigPoolSelector:
    #    matchLabels:
    #      <label_key>: '<label_value>' 
    1
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    1
    オプション: 特定のノードに kata-remote をインストールするためにノードラベルを適用した場合は、キーと値を指定します (例: osc: 'true')。
  2. 次のコマンドを実行して、KataConfig CR を作成します。

    $ oc apply -f example-kataconfig.yaml
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    新しい KataConfig CR が作成され、ワーカーノードに kata-remote がランタイムクラスとしてインストールされます。

    インストールを確認する前に、kata-remote のインストールが完了し、ワーカーノードが再起動するまで待ちます。

  3. 次のコマンドを実行して、インストールの進行状況を監視します。

    $ watch "oc describe kataconfig | sed -n /^Status:/,/^Events/p"
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    kataNodes の下にあるすべてのワーカーのステータスが installed で、理由を指定せずに InProgress の条件が False の場合、kata-remote はクラスターにインストールされます。

  4. 次のコマンドを実行して、ピア Pod イメージが構築され、libvirt ボリュームにアップロードされたことを確認します。

    $ oc describe configmap peer-pods-cm -n openshift-sandboxed-containers-operator
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    出力例

    Name: peer-pods-cm
    Namespace: openshift-sandboxed-containers-operator
    Labels: <none>
    Annotations: <none>
    
    Data
    ====
    CLOUD_PROVIDER: libvirt
    
    BinaryData
    ====
    Events: <none>
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  5. 次のコマンドを実行して、kata-oc マシン設定プールの進行状況を監視し、UPDATEDMACHINECOUNTMACHINECOUNT と等しいときに UPDATED 状態であることを確認します。

    $ watch oc get mcp/kata-oc
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  6. 次のコマンドを実行してデーモンセットを確認します。

    $ oc get -n openshift-sandboxed-containers-operator ds/osc-caa-ds
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  7. 次のコマンドを実行してランタイムクラスを確認します。

    $ oc get runtimeclass
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    出力例

    NAME             HANDLER          AGE
    kata-remote      kata-remote      152m
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