7.4. 基本ブローカーのデプロイ


本セクションの手順では、一時である基本ブローカーをデプロイし、SSL をサポートしない基本的なブローカーをデプロイする方法を説明します。

注記

このブローカーは SSL に対応せず、外部クライアントにアクセスできません。OpenShift クラスターの内部で実行しているクライアントのみがブローカーに接続できます。SSL をサポートするブローカー設定の作成例は、「テンプレートベースのブローカーデプロイメントの例」を参照してください。

前提条件

  • ブローカーデプロイメントがすでに準備済みである。「テンプレートベースのブローカーデプロイメントの準備」を参照してください。
  • 以下の手順では、「イメージストリームおよびアプリケーションテンプレートのインストール」で作成したブローカーイメージストリームおよびアプリケーションテンプレートがグローバル openshift プロジェクトで利用可能であることを前提としています。イメージおよびアプリケーションテンプレートを特定のプロジェクトの名前空間にインストールしている場合、amq-demo などの新規プロジェクトを作成するのではなく、このプロジェクトを引き続き使用します。
  • AMQ Broker 7.3 以降では、新しいバージョンの Red Hat Ecosystem Catalog を使用してコンテナーイメージにアクセスします。この新しいバージョンのレジストリーでは、イメージにアクセスして OpenShift プロジェクトにプルする前に、認証されたユーザーである必要があります。このセクションの手順を実施する前に、「Red Hat コンテナーレジストリーの認証」で説明されている手順を完了する必要があります。

7.4.1. ブローカーアプリケーションの作成

手順

  1. amq-demo プロジェクトスペースまたはブローカーをデプロイする既存のプロジェクトにログインします。

    $ oc login -u <USER_NAME>
    $ oc project <PROJECT_NAME>
  2. 基本的なブローカーのテンプレートに基づいて、新しいブローカーアプリケーションを作成します。このテンプレートによって作成されるブローカーは一時的なもので、SSL はサポートしません。

    $ oc new-app --template=amq-broker-78-basic \
       -p AMQ_PROTOCOL=openwire,amqp,stomp,mqtt,hornetq \
       -p AMQ_QUEUES=demoQueue \
       -p AMQ_ADDRESSES=demoTopic \
       -p AMQ_USER=amq-demo-user \
       -p AMQ_PASSWORD=password \

    基本的なブローカーアプリケーションテンプレートは、以下の表に記載されている環境変数を設定します。

    表7.1 基本ブローカーアプリケーションテンプレート
    環境変数表示名説明

    AMQ_PROTOCOL

    AMQ プロトコル

    openwire,amqp,stomp,mqtt,hornetq

    ブローカーによって使用されるプロトコル

    AMQ_QUEUES

    キュー

    demoQueue

    demoQueue という名前のキャストキューを作成します。

    AMQ_ADDRESSES

    アドレス

    demoTopic

    demoTopic という名前のアドレス (またはトピック) を作成します。デフォルトでは、このアドレスには割り当てられたルーティングタイプが割り当てられていません。

    AMQ_USER

    AMQ ユーザー名

    amq-demo-user

    クライアントがブローカーへの接続に使用するユーザー名

    AMQ_PASSWORD

    AMQ パスワード

    パスワード

    クライアントがユーザー名と使用してブローカーに接続するパスワード

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.