第3章 コマンドラインインターフェイスの使用
コマンドラインインターフェイス (CLI) は、対話式ターミナルを使用してメッセージブローカーとの対話を可能にします。ブローカーアクションの管理、メッセージの設定、および CLI を使用して便利なコマンドを入力します。
コマンドラインインターフェイス (CLI) により、対話プロセスを使用してユーザーおよびロールをファイルに追加できます。
3.1. ブローカーインスタンスの起動
ブローカーインスタンスは、ログやデータファイルなどのすべての設定およびランタイムデータが含まれるディレクトリーです。ランタイムデータは一意のブローカープロセスに関連付けられます。
artemis
スクリプトを Linux サービスまたは Windows サービスとして使用することで、フォアグラウンドでブローカーを起動することができます。
3.1.1. ブローカーインスタンスの起動
ブローカーインスタンスの作成後に、artemis run
コマンドを使用して起動します。
手順
インストール時に作成したユーザーのアカウントに切り替えます。
$ su - amq-broker
artemis run
コマンドを使用してブローカーインスタンスを起動します。$ /var/opt/amq-broker/mybroker/bin/artemis run __ __ ____ ____ _ /\ | \/ |/ __ \ | _ \ | | / \ | \ / | | | | | |_) |_ __ ___ | | _____ _ __ / /\ \ | |\/| | | | | | _ <| '__/ _ \| |/ / _ \ '__| / ____ \| | | | |__| | | |_) | | | (_) | < __/ | /_/ \_\_| |_|\___\_\ |____/|_| \___/|_|\_\___|_| Red Hat JBoss AMQ 7.2.1.GA 10:53:43,959 INFO [org.apache.activemq.artemis.integration.bootstrap] AMQ101000: Starting ActiveMQ Artemis Server 10:53:44,076 INFO [org.apache.activemq.artemis.core.server] AMQ221000: live Message Broker is starting with configuration Broker Configuration (clustered=false,journalDirectory=./data/journal,bindingsDirectory=./data/bindings,largeMessagesDirectory=./data/large-messages,pagingDirectory=./data/paging) 10:53:44,099 INFO [org.apache.activemq.artemis.core.server] AMQ221012: Using AIO Journal ...
ブローカーが起動し、以下の情報が含まれるログ出力が表示されます。
- トランザクションログとクラスター設定の場所。
- メッセージの永続性に使用されるジャーナルのタイプ (この場合は AIO)。
クライアント接続を許可できる URI。
デフォルトでは、ポート 61616 はサポートされるプロトコル (CORE、MQTT、AMQP、STOMP、HORNETQ、および OPENWIRE) からの接続を受け入れることができます。各プロトコルには個別のポートもあります。
- Web コンソールは、http://localhost:8161 から入手できます。
- Jolokia サービス (JMX over REST) には、http://localhost:8161/jolokia からアクセスできます。
3.1.2. Linux サービスとしてブローカーの起動
ブローカーが Linux にインストールされている場合は、サービスとして実行できます。
手順
-
/etc/systemd/system/
ディレクトリーにamq-broker.service
ファイルを新規に作成します。 以下のテキストをファイルにコピーします。
ブローカーインスタンスの作成時に提供される情報に応じて、パスおよびユーザーフィールドを変更します。以下の例では、ユーザー
amq-broker
が、/var/opt/amq-broker/mybroker/
ディレクトリーの下にインストールされたブローカーサービスを起動します。[Unit] Description=AMQ Broker After=syslog.target network.target [Service] ExecStart=/var/opt/amq-broker/mybroker/bin/artemis run Restart=on-failure User=amq-broker Group=amq-broker # A workaround for Java signal handling SuccessExitStatus=143 [Install] WantedBy=multi-user.target
- 端末を開きます。
以下のコマンドを使用してブローカーサービスを有効にします。
sudo systemctl enable amq-broker
以下のコマンドを使用してブローカーサービスを実行します。
sudo systemctl start amq-broker
3.1.3. Windows サービスとしてブローカーの起動
ブローカーが Windows にインストールされている場合は、サービスとして実行できます。
手順
- コマンドプロンプトを開いてコマンドを入力する
以下のコマンドを使用して、ブローカーをサービスとしてインストールします。
<broker-instance-dir>\bin\artemis-service.exe install
以下のコマンドを使用してサービスを起動します。
<broker-instance-dir>\bin\artemis-service.exe start
(オプション) サービスをアンインストールします。
<broker-instance-dir>\bin\artemis-service.exe uninstall