15.2. 高可用性を実現するためのリーダー/フォロワーブローカーの設定


リーダー/フォロワー構成は、クラスター化されていないブローカーインスタンスに高可用性を提供するものです。同じメッセージストア (JDBC データベースまたは共有ボリューム上のジャーナル) にメッセージを永続化するように、各インスタンスを設定する必要があります。

リーダー/フォロワー構成では、両方のブローカーに同じ高可用性設定を指定します。

共有 JDBC データベースにメッセージを永続化するリーダー/フォロワーブローカーインスタンスを設定できます。

手順

  1. 2 つのブローカーインスタンスを作成します。詳細は、AMQ Broker スタートガイドブローカーインスタンスの作成 を参照してください。
  2. 最初のブローカーインスタンスの <broker_instance_dir>/etc/broker.xml 設定ファイルを開きます。
  3. 適切な JDBC クライアントライブラリーをブローカーランタイムに追加します。これを行うには、データベースの .JAR ファイルを broker_instance_dir>/lib ディレクトリーに追加します。
  4. JDBC データベースを使用するように最初のブローカーインスタンスを設定します。

    1. core 要素内に、shared-store 要素を含む ha-policy 要素を追加します。shared-store 要素内で、primary の値を指定します。

      <configuration>
          <core>
              ...
              <ha-policy>
                 <shared-store>
                    <primary/>
                 </shared-store>
              </ha-policy>
              ...
          </core>
      </configuration
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      注記

      両方のブローカーインスタンスの設定ファイルに対して、shared-store 要素内で primary の値を指定してください。

    2. core 要素内に、database-store 要素を含む store 要素を追加します。

      <configuration>
        <core>
          ...
          <store>
             <database-store>
             </database-store>
          </store>
          ...
        </core>
      </configuration>
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    3. database-store 要素内に JDBC 永続化の設定パラメーターを追加し、値を指定します。以下に例を示します。

      <configuration>
          <core>
              ...
              <store>
                 <database-store>
                    <jdbc-driver-class-name>oracle.jdbc.driver.OracleDriver</jdbc-driver-class-name>
                    <jdbc-connection-url>jdbc:oracle:data/oracle/database-store;create=true</jdbc-connection-url>
                    <bindings-table-name>BINDINGS_TABLE</bindings-table-name>
                    <message-table-name>MESSAGE_TABLE</message-table-name>
                    <page-store-table-name>MESSAGE_TABLE</page-store-table-name>
                    <large-message-table-name>LARGE_MESSAGES_TABLE</large-message-table-name>
                    <node-manager-store-table-name>NODE_MANAGER_TABLE</node-manager-store-table-name>
                 </database-store>
              </store>
              ...
          <core>
      </configuration>
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      JDBC の設定パラメーターの詳細は、「JDBC 永続性の設定」 を参照してください。

  5. 2 番目のブローカーインスタンスの <broker_instance_dir>/etc/broker.xml 設定ファイルを開きます。
  6. ステップ 4 を繰り返して、同じ HA ポリシーと JDBC データベースを使用するように 2 番目のブローカーインスタンスを設定します。

15.2.2. 共有ジャーナルを使用するリーダー/フォロワーブローカーの設定

ストレージエリアネットワーク (SAN) やネットワークファイルシステム (NFS) サーバーなどの共有ファイルシステム上のジャーナルにメッセージを保存するリーダー/フォロワーブローカーを設定できます。

前提条件

両方のブローカーインスタンスからアクセスできる共有ファイルシステム。

手順

  1. 2 つのブローカーインスタンスを作成します。詳細は、AMQ Broker スタートガイドブローカーインスタンスの作成 を参照してください。
  2. 最初のブローカーインスタンスの <broker_instance_dir>/etc/broker.xml 設定ファイルを開きます。
  3. 共有ストア HA ポリシーを使用するように最初のブローカーインスタンスを設定します。

    1. core 要素内に、shared-store 要素を含む ha-policy 要素を追加します。shared-store 要素内で、primary の値を指定します。

      <configuration>
          <core>
              ...
              <ha-policy>
                 <shared-store>
                    <primary/>
                 </shared-store>
              </ha-policy>
              ...
          </core>
      </configuration
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      注記

      両方のブローカーインスタンスの設定ファイルに対して、shared-store 要素内で primary の値を指定してください。

    2. ページング、バインディング、ジャーナル、および大きなメッセージディレクトリーのデフォルトの場所を、共有ファイルシステム上のパスに変更します。以下に例を示します。

      <configuration>
          <core>
              ...
              <paging-directory>../sharedstore/data/paging</paging-directory>
              <bindings-directory>../sharedstore/data/bindings</bindings-directory>
              <journal-directory>../sharedstore/data/journal</journal-directory>
              <large-messages-directory>../sharedstore/data/large-messages</large-messages-directory>
              ...
          </core>
      </configuration
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      共有ストアのパラメーターの詳細は、「ジャーナルベースの永続性の設定」 を参照してください。

  4. 2 番目のブローカーインスタンスの <broker_instance_dir>/etc/broker.xml 設定ファイルを開きます。
  5. ステップ 3 を繰り返して、2 番目のブローカーインスタンスに同じ HA ポリシーと共有ストアのディレクトリーを設定します。
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