4.2. Ansible VS Code 拡張機能のインストールと設定
Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、VS Code の Ansible Visual Studio (VS) Code 拡張機能と統合されています。Red Hat Ansible Lightspeed 機能が有効な Ansible VS Code 拡張は、自動化イベントを使用して推奨事項、使用状況のテレメトリー、Ansible YAML ファイルの状態を自動的に収集します。
Red Hat Ansible Lightspeed にアクセスするには、すべての Ansible ユーザーが VS Code に Ansible VS Code 拡張機能をインストールして設定する必要があります。Ansible VS Code 拡張機能は、組織内のすべてのユーザーのデフォルトモードとして、Red Hat Ansible Lightspeed 管理者ポータルで設定された Ansible 固有の IBM watsonx Granite モデルを使用します。
組織管理者がカスタムモデルを作成し、モデル ID を別途共有している場合は、微調整されたカスタムモデルを使用することもできます。Ansible VS Code 拡張機能の model-override 設定を使用してデフォルトのモデルをオーバーライドし、代わりにカスタムモデルを使用します。カスタムモデルを使用すると、コードの推奨エクスペリエンスを向上させ、組織の自動化パターンに合わせてモデルを調整できます。たとえば、組織管理者とユーザーの両方として Red Hat Ansible Lightspeed を使用している場合、一部の Ansible ユーザー向けのカスタムモデルをテストしてから、組織内のすべてのユーザーにそのモデルを提供することが可能です。詳細は、カスタムモデルの設定 を参照してください。
4.2.1. 接続の要件
推奨されるコードを生成するには、Visual Studio (VS) Code エディターの Ansible Lightspeed サービスから次のアウトバウンドドメインにアクセスできる必要があります。
送信接続は TCP プロトコルポート 443 で暗号化されます。
4.2.2. Ansible VS Code 拡張機能のインストール
前提条件
- VS Code バージョン 1.70.1 以降。
VScode Insider や VS Codium などの VScode 派生製品をインストールすることもできます。
手順
- VS Code アプリケーションを開きます。
- ナビゲーションメニューから Extensions アイコンをクリックします。
- Search フィールドに Ansible を入力します。
- Red Hat によって公開された Ansible 言語サポート拡張機能を選択するには、Ansible を選択します。
- Install をクリックします。
インストールが完了したら、VSCode のインストールを確認します。
-
.yml
または.yaml
ファイル拡張子を使用して、新しい YAML ファイルを作成します。 - Status ツールバーで言語インジケーターをクリックし、Ansible を選択して、Ansible 言語タイプを新しい YAML ファイルに関連付けます。
- テスト Playbook の作成を開始します。コンテンツの作成を開始すると、コンテキスト補助が表示されます。
-
4.2.3. Ansible VS Code 拡張機能の設定
Ansible VS Code 拡張機能を設定して、Red Hat Ansible Lightspeed を有効にし、そのポータル URL と IBM watsonx Code Assistant モデル ID を指定できます。
前提条件
- 組織管理者が、組織に IBM watsonx Code Assistant モデルを設定している。
手順
- VS Code アプリケーションを開きます。
-
Activity バーから Extensions アイコン
をクリックします。
- Installed Extensions リストから Ansible を選択します。
- Ansible 拡張機能ページで、Settings アイコンをクリックし、Extension Settings を選択します。
Ansible Lightspeed 設定を選択し、以下の情報を指定します。
- Enable Ansible Lightspeed with watsonx Code Assistant inline suggestions チェックボックスが選択されていることを確認します。
-
URL for Ansible Lightspeed フィールドで、
https://c.ai.ansible.redhat.com/
の URL があることを確認します。 - Enable Ansible Lightspeed with watsonx Code Assistant inline suggestions チェックボックスを選択します。
オプション: デフォルトモデルの代わりにカスタムモデルを使用する場合は、Model ID Override フィールドにカスタムモデル ID を入力します。model-override 設定を使用すると、組織管理者がカスタムモデルを作成し、モデル ID を別途共有した後で、デフォルトモデルをオーバーライドしてカスタムモデルを使用できるようになります。
設定は自動的に VS Code に保存されます。
次の図は、Ansible VS Code 拡張機能で指定した設定を示しています。
図4.1 Ansible VS Code 拡張機能の設定

組織が Red Hat Ansible Automation Platform にサブスクライブしてから間もない場合、Red Hat Ansible Lightspeed が新しいサブスクリプションを検出するまでに数時間かかることがあります。VS Code で、アクティビティーバーの Ansible 拡張機能の Refresh ボタンを使用して再度確認してください。
4.2.4. Ansible VS Code エクステンションを介して Ansible Lightspeed にログインする
VS Code エクステンションをインストールして設定したら、Ansible Lightspeed サービスにログインできます。
Red Hat Ansible Lightspeed では、クラウドサービスを使用しているか、オンプレミスのデプロイメントを使用しているかに応じて、サインイン方法が異なります。
Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメント
ユーザーは、Red Hat Ansible Automation Platform ログインを使用して認証されます。
サインインするには、Ansible Lightspeed ビューの Connect ボタンを使用するか、 メニューの Sign in with Ansible Lightspeed to use Ansible オプションを使用します。ブラウザーにプロンプトが表示されたら、Log in with Ansible Automation Platform を選択し、Automation Controller が設定されている認可メカニズムを使用してログインします。
Ansible Lightspeed クラウドサービス
ユーザーは Red Hat Single Sign-On (RH-SSO) を使用して認証されます。
VS Code からサインインするには、Ansible Lightspeed ビューの Connect ボタンを使用するか、 メニューの Sign in with Ansible Lightspeed to use Ansible オプションを使用します。画面上の指示に従ってログインし、RH-SSO を使用して Ansible Lightspeed サービスにアクセスします。
注記オンプレミスの Red Hat OpenShift Dev Spaces など、Ansible Lightspeed が認識しないドメインのクラウド開発環境を使用している場合は、Sign-in with Red Hat to use Ansible オプションが表示されます。このオプションでは、デバイスコードフローを使用してサインインプロセスを正常に完了し、Red Hat Authentication 拡張機能 v0.2.0 以降が必要です。この認証フローが必要であるにもかかわらず、Sign-in with Red Hat to use Ansible オプションが表示されない場合は、Ansible VS Code 拡張機能 v24.5.2 以降を使用していることを確認してください。
のサインインメニューに、
手順
- VS Code アプリケーションを開きます。
Ansible Lightspeed ビューの [ Connect ボタンまたは メニューを使用してサインインします。
Connect ボタンを使用してサインインします。
- VS Code アクティビティーバーから、Ansible アイコンをクリックします。
- Ansible Lightspeed ビューで Connect をクリックします。
- 画面上のプロンプトに従って、Ansible Lightspeed にサインインします。
メニューを使用してサインインします。
- VS Code アクティビティーバーから、 メニューをクリックします。
表示されるサインインオプションに応じて、Ansible Lightspeed でサインインして Ansible を使用するか、Red Hat でサインインして Ansible を使用します。
注記- サインインオプションは、VS Code 拡張機能がアクティブになると表示されます。エクステンションは、Ansible サイドパネルを開いた後、または VS Code エディターで Ansible ファイルを開いた後にアクティブになります。このオプションが表示されない場合は、Connect ボタンを使用して Ansible Lightspeed サービスにリンクします。
- オンプレミスの Red Hat OpenShift Dev Spaces など、Ansible Lightspeed が認識しないドメインのクラウド開発環境を使用している場合は、Sign-in with Red Hat to use Ansible オプションが表示されます。このオプションでは、デバイスコードフローを使用してサインインプロセスを正常に完了し、Red Hat Authentication 拡張機能 v0.2.0 以降が必要です。この認証フローが必要であるにもかかわらず、Sign-in with Red Hat to use Ansible オプションが表示されない場合は、Ansible VS Code 拡張機能 v24.5.2 以降を使用していることを確認してください。 のサインインメニューに、
- 画面上のプロンプトに従って、Ansible Lightspeed にサインインします。
認証が成功すると、ユーザー名と割り当てられたユーザーロールとともにログイン画面が表示されます。
4.2.5. Ansible Lightspeed サービスからログアウト
Ansible Lightspeed Service からログアウトするには、Ansible Lightspeed VS Code 拡張機能と Ansible Lightspeed ポータルの両方からログアウトする必要があります。
手順
Ansible Lightspeed VS Code 拡張機能からログアウトします。
-
Person アイコン
をクリックします。VS Code がログインしているアカウントのリストが表示されます。
-
を選択します。
-
Person アイコン
Ansible Lightspeed ポータルからログアウトします。
- Ansible Lightspeed portal login page に移動します。
- Log out をクリックします。