第4章 外部ストレージの使用
組織には、情報、パスワード、およびその他の認証情報が含まれるデータベースを設定できます。通常、既存のデータストレージを Red Hat build of Keycloak デプロイメントには移行できないため、Red Hat build of Keycloak は既存の外部ユーザーデータベースをフェデレーションできます。Red Hat build of Keycloak は LDAP と Active Directory をサポートしていますが、Red Hat build of Keycloak の User Storage SPI を使用してカスタムユーザーデータベースのエクステンションをコーディングすることもできます。
ユーザーがログインしようとすると、Red Hat build of Keycloak はそのユーザーのストレージを調べてそのユーザーを見つけます。ユーザーが見つからない場合、一致するまで Red Hat build of Keycloak はレルムの各ユーザーストレージプロバイダーに対して処理を繰り返します。外部データストレージからのデータは、Red Hat build of Keycloak ランタイムが消費する標準ユーザーモデルにマッピングされます。次に、このユーザーモデルは OIDC トークンクレームと SAML アサーション属性にマッピングします。
ほとんどの外部ユーザーデータベースには、Red Hat build of Keycloak のすべての機能をサポートするために必要なデータが存在しないため、ユーザーストレージプロバイダーはアイテムを Red Hat build of Keycloak ユーザーデータストレージにローカルに保存することを選択できます。プロバイダーは、ユーザーをローカルでインポートして、外部データストレージと定期的に同期できます。この方法は、プロバイダーの機能とプロバイダーの設定によって異なります。たとえば、外部ユーザーデータのストレージは OTP に対応していない可能性があります。OTP は、プロバイダーに応じて、Red Hat build of Keycloak で処理および保存できます。
4.1. プロバイダーの追加
ストレージプロバイダーを追加するには、以下の手順を実行します。
手順
メニューの User Federation をクリックします。
ユーザーフェデレーション
リストされたカードからプロバイダータイプのカードを選択します。
Red Hat build of Keycloak により、そのプロバイダーの設定ページが表示されます。