4.5. ブループリントへの MicroShift サービスの追加する


MicroShift RPM パッケージを Image Builder ブループリントに追加すると、MicroShift が埋め込まれた RHEL for Edge イメージをビルドできるようになります。

  • 手順 1 から開始して独自の最小限のブループリントファイルを作成すると、MicroShift のインストールが高速化されます。
  • 手順 2 から開始して、すべての RPM パッケージとコンテナーイメージを含む、生成されたインストール用のブループリントを使用します。これはインストールプロセスに時間がかかりますが、コンテナー参照がローカルでアクセスされるため、起動は速くなります。

    重要
    • 次の手順の <microshift_blueprint.toml> を、使用している TOML ファイルの名前に置き換えます。
    • 次の手順の <microshift_blueprint> を、ブループリントに使用する名前に置き換えます。

手順

  1. 次の例を使用して、独自のブループリントファイルを作成します。

    Custom Image Builder ブループリントの例

    cat > <microshift_blueprint.toml> <<EOF 1
    name = "<microshift_blueprint>" 2
    
    description = ""
    version = "0.0.1"
    modules = []
    groups = []
    
    [[packages]]
    name = "microshift"
    version = "*"
    
    [customizations.services]
    enabled = ["microshift"]
    EOF

    1
    <microshift_blueprint.toml> は TOML ファイルの名前です。
    2
    <microshift_blueprint> はブループリントの名前です。
    注記

    コマンドのワイルドカード * は、最新の MicroShift RPM を使用します。特定のバージョンが必要な場合は、ワイルドカードを必要なバージョンに置き換えます。たとえば、MicroShift 4.15.0 RPM をダウンロードするには、4.15.0 を挿入します。

  2. オプション: /usr/share/microshift/blueprint ディレクトリーにインストールされている、プラットフォームアーキテクチャーに固有のブループリントを使用します。ブループリントセクションの説明は、次のサンプルスニペットを参照してください。

    生成された Image Builder ブループリントのサンプルスニペット

    name = "microshift_blueprint"
    description = "MicroShift 4.15.1 on x86_64 platform"
    version = "0.0.1"
    modules = []
    groups = []
    
    [[packages]] 1
    name = "microshift"
    version = "4.15.1"
    ...
    ...
    
    [customizations.services] 2
    enabled = ["microshift"]
    
    [customizations.firewall]
    ports = ["22:tcp", "80:tcp", "443:tcp", "5353:udp", "6443:tcp", "30000-32767:tcp", "30000-32767:udp"]
    ...
    ...
    
    [[containers]] 3
    source = "quay.io/openshift-release-dev/ocp-v4.0-art-dev@sha256:f41e79c17e8b41f1b0a5a32c3e2dd7cd15b8274554d3f1ba12b2598a347475f4"
    
    [[containers]]
    source = "quay.io/openshift-release-dev/ocp-v4.0-art-dev@sha256:dbc65f1fba7d92b36cf7514cd130fe83a9bd211005ddb23a8dc479e0eea645fd"
    ...
    …
    EOF

    1
    microshift-release-info RPM と互換性のある同じバージョンを使用する、オプション以外のすべての MicroShift RPM パッケージの参照。
    2
    システム起動時に MicroShift を自動的に有効にし、デフォルトのネットワーク設定を適用するための参照。
    3
    オフラインデプロイメントに必要なオプション以外のすべての MicroShift コンテナーイメージの参照。
  3. 次のコマンドを実行して、Image Builder にブループリントを追加します。

    $ sudo composer-cli blueprints push <microshift_blueprint.toml> 1
    1
    <microshift_blueprint.toml> を TOML ファイルの名前に置き換えます。

検証

  1. 次のコマンドを実行して、MicroShift パッケージのみをリストした Image Builder 設定を確認します。

    $ sudo composer-cli blueprints depsolve <microshift_blueprint> | grep microshift 1
    1
    <microshift_blueprint> をブループリントの名前に置き換えます。

    出力例

    blueprint: microshift_blueprint v0.0.1
        microshift-greenboot-4.15.1-202305250827.p0.g4105d3b.assembly.4.15.1.el9.noarch
        microshift-networking-4.15.1-202305250827.p0.g4105d3b.assembly.4.15.1.el9.x86_64
        microshift-release-info-4.15.1-202305250827.p0.g4105d3b.assembly.4.15.1.el9.noarch
        microshift-4.15.1-202305250827.p0.g4105d3b.assembly.4.15.1.el9.x86_64
        microshift-selinux-4.15.1-202305250827.p0.g4105d3b.assembly.4.15.1.el9.noarch

  2. オプション: 次のコマンドを実行して、インストールするすべてのコンポーネントをリストした Image Builder 設定を確認します。

    $ sudo composer-cli blueprints depsolve <microshift_blueprint> 1
    1
    <microshift_blueprint> をブループリントの名前に置き換えます。

4.5.1. Operator Lifecycle Manager (OLM) サービスのブループリントへの追加

MicroShift をインストールする場合、Operator Lifecycle Manager (OLM) パッケージはデフォルトではインストールされません。ostree ブループリントに microshift-olm パッケージを追加して、MicroShift で OLM を有効にすることができます。

  1. 次のコマンド例を実行して、ostree ブループリントを編集します。

    $ vi <microshift_blueprint.toml> 1
    1
    MicroShift サービスを追加するときに使用した、ブループリントファイルの名前を指定します。
  2. 次のサンプルテキストを ostree ブループリントに追加します。

    [[packages]]
    name = "microshift-olm"
    version = "*"
  3. パッケージからアクティブなクラスターにマニフェストを適用するには、新しい OSTree システムを構築して、それをマシンにデプロイする必要があります。OSTree システムを更新するには、"OSTree システムへの更新の適用 " の手順に従ってください。
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